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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第67話
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それってリフィアとそっくりていう意味じゃない……嫌な予感。」

「エヴリーヌ、それはどういう意味だ?」

「お、お姉様。抑えて下さい。それより、ラッセル博士とは昔からああいう方だったんですか?」

博士の事を知り、思わず呟いたエヴリーヌを睨んでいるリフィアを宥めたプリネは話を変えるために博士の事を尋ねた。

「ああ。魔導技術の事を知った時、周りの技術者達に抑えられながらもリウイに魔導技術の詳細を迫っていたほどだ。興味がある事があれば周囲の目は一切入らないのは以前と全く変わっていないな。」

「なるほど。(確かにリフィアお姉様とよく似た方ですね………)」

そしてエステル達は博士を追い、1階に降りた。1階に降りると博士が何かの設計図らしき紙を見ていた。



「おじいちゃん、あのね。このお姉ちゃんたちが相談したいことがあって……」

「ん……?おお、ティータ!いいところに戻ってきたのう!今からテストをするからデータ収集を手伝ってくれ。」

「え、でも、あのね……」

「今度の発明は、生体感知器を無効にするオーブメントじゃ。特殊な導力場を発生して走査(スキャン)をごまかすわけじゃな。」

「ほ、ほんとー?」

エステル達のために博士の作業を止めようと声をかけたティータだったが、博士の言葉に作業を止めさせる事を忘れてティータは興味深そうな表情をした。

「ホントもホント。掛け値なしの新発明じゃ!ほれほれ、いいから、起動テストの手伝いをせい!」

「うんっ!」

そしてティータは博士と共に部屋に備え付けてある複雑そうな装置を動かし始めた。

「……あの〜。」

「うーん。しばらくかかりそうだね。」

博士達の様子を見てエステルはジト目で声をかけたが答えは帰って来ず、ヨシュアは苦笑した。その時博士は手を止め、振り向いて次々とエステル達に指示をした。



「ほれ、そこの黒髪の!」

「え、僕のことですか?」

「他に誰がおる?2階の本棚から『導力場における斥力値』というノートを持ってくるんじゃ!ほれほれ、とっとと急がんか!」

「は、はい、わかりました。」

博士の勢いに押されたヨシュアは2階に走って行った。

「ちょ、ちょっとヨシュア……」

「ほれ、そこの触角みたいな髪したの!」

「しょ、触角……。あ、あんですって〜!?」

博士に言われた自分の特徴にエステルは怒ったが

「ぼけーっとしとらんでコーヒーでも淹れてこんか!」

「な、なんであたしがっ!?」

「ちなみにワシはブラックじゃ。泥のように濃いヤツを頼むぞ。」

「聞いてないし……。はあ、もう、わかったわよ。」


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