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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第63話
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はないさ。こっちはよろしく頼む。俺は別の場所を探してみるよ。」

「うん、任せておけ。」

その後エリスを探し回っていたリィンは今度はフィーを見かけ、エリスの手がかりを探す為に声をかけた。



〜グラウンド〜



「ん……ここにもいないか。」

「フィー……?もしかして、エリスを探してくれているのか?」

周囲を見回して誰かを探している様子のフィーを見たリィンは尋ねた。



「……ん、ARCUSで連絡があったから。今のところは収穫なしだけど。」

「そうか……助かるよ。」

「……妹さんや実家のことで色々あるみたいだね。」

「……はは、聞いたか。俺は由緒正しい血は引いていない。他の貴族とは事情が全然違う。かといってメンフィル帝国に認められるような功績を立てたわけでもないしな。だからこそ、俺は最後には家を出なくちゃならない。エリスも。それくらいは理解してくれていると思っていたけど……」

フィーに言われたリィンは苦笑した後決意の表情で答えた。



「……わたしも、猟兵団に拾われるまではひとりぼっちだった。本当の親も知らない……だから、リィンの気持ちも少しだけわかるかも。」

「フィー…………」

「……でも、団はわたしにとって”家族”だった。『自分が出て行くべき』なんて発想自体をさせてくれなかった。……リィンの”家族”はそうじゃなかった?」

「そ、それは……」

フィーに問いかけられたリィンは口ごもった。



「ま、わたしが言えたことじゃないのかもしれないけど。……今は妹さんを探そう。」

「……ああ、そうだな。そっちは頼む、フィー。」

「ん。」

そしてエリスを再び探し始めて一通り校舎を見回ったリィンは校門に戻った。



〜校門〜



「……参ったな。街の方に戻ったのか?でも、何となく学院内に居そうな気配もするんだが……」

「よ、後輩。何してんだ?」

リィンが考え込んでいたその時クロウがリィンに近づいてきた。



「クロウ先輩……いえ、ちょっと人を探していまして。」

「なんだ、Z組のお仲間か?それとも2年の女子あたりに告られてトラぶったのかよ?」

(うふふ、似たようなものだけどね♪)

(ふふふ、そうですね。)

クロウの問いかけを聞いたベルフェゴールとリザイラはそれぞれ口元に笑みを浮かべ

「いえ、俺の妹で学院生じゃないんですが……」

リィンは呆れた様子で答えた。



「へ〜、妹なんていたのか。俺様のカンじゃ、一人っ子っぽい気がしたんだが。」

「…………それは…………」

クロウの問いかけにリィンが複雑
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