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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第62話
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かしら♪)

(ふふふ、さて……どうなるのでしょうね。)

エリスの言葉を聞いたリィンは呆け、ベルフェゴールとリザイラはそれぞれ興味ありげな表情をしていた。

「―――お初にお目にかかります。リィンとエリゼの妹、エリスと申します。お帰りのところ恐縮ですが……少々、兄を借りてよろしいでしょうか?」

その後リィンとエリスは屋上に移動して二人っきりになった。



〜屋上〜



「ふう……それにしても久しぶりだな。実際に会うのは半年ぶり……いや、7ヶ月ぶりになるか。」

「……ええ。去年の暮れ、私達がユミルに帰って顔を合わせた時以来になりますね。春、兄様がこちらに入学してから会える機会はあったはずなのに。」

「いや……その、悪かったと思ってるよ。とにかく忙しくて……それに女学院の外出許可なんて簡単には取れないんだろう?」

静かな怒りを纏って微妙に自分を責めているエリスの言葉を聞いたリィンは申し訳なさそうな表情でエリスを見つめた。



「それとこれとは話が別です。トリスタから帝都まで鉄道を使えば30分ほど……中央駅から女学院のある地区まで導力トラムを使えば20分程度……妹の顔を見るのにその程度の時間すら割けないほどお忙しかったという事ですね。」

(うふふ、それは確かにご主人様が悪いわね♪)

(ふふふ、なるほど。我慢できなくて自分から会いに来たという事ですか。)

ジト目になって呟いたエリスの話を聞いたベルフェゴールはからかいの表情になり、リザイラは静かな笑みを浮かべ

「―――悪かった!それに関しては本当にすまない!実習や試験で忙しかったのは確かだけど……その気になれば会う時間くらいは作れたはずだし。でも……」

リィンは頭を下げた後申し訳なさそうな表情でエリスを見つめて口ごもった。



「でも、何ですか?」

「いや、その…………年末会った時によそよそしかった気がしたからさ。男兄弟がうっとうしくなったのかとつい遠慮したというか……」

「よ、よそよそしくなんてしてません!あれはその、ちょっと個人的な事情があったというか……」

リィンの言い訳を聞いたエリスは頬を赤らめて否定して口ごもった。



「個人的な事情?」

「と、とにかく!私が兄様をうっとうしいと思うなんてありえませんから!ええもう、女神達に誓って天地がひっくり返ってもないです!」

「そ、そっか……なら嬉しいけど。今後は、時間を作って帝都にエリスの顔を見に行くよ。今回みたいにそっちが遊びに来てくれてもいいんだし。」

「ほ、本当ですかっ!?―――コホン。ええ、そのくらい兄様としては当たり前の交流ではないかと。それに私に会いに行くのでしたら、当
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