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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第60話
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できます。」
ベルフェゴールの問いかけにエマは静かな表情で頷いた。
「そ。私達が確認したことはそれだけだったから、その答えで十分だわ。」
「邪魔をしましたね。」
「あ、あの。私達の事、黙っていてくれる代償とかを払わなくていいのですか……?」
ベルフェゴールとリザイラが去ろうとしたその時エマは不安そうな表情で尋ねた。
「そうね………………じゃあ、ご主人様に抱かれるとか言ったら抱かれる?”処女”を抱くご主人様の様子を見るのも面白そうだし。」
「ええっ!?そ、それって…………!」
「ふふふ、いかにも睡魔らしい代償ですね。」
「…………………………」
そしてベルフェゴールが口にした条件を聞いたエマは顔を真っ赤にして混乱し、リザイラは静かな笑みを浮かべ、セリーヌはベルフェゴールを睨んだ。
「うふふ、冗談よ、冗談。私達の身体を何度も味わっても初心なままのご主人様じゃあ、好きでもない娘を抱くなんてさすがに無理でしょうしね。」
「フフ、そうですね。まあ、そこが良い所でもあるのですけどね……」
「え”。あ、あの……」
二人の話を聞いて何かを察したエマは表情を引き攣らせた後真っ赤になった顔で二人を見つめ
「……その言い方だと、彼はアンタ達を抱いた風に聞こえるのだけど。まさかとは思うけど………」
セリーヌは信じられない表情で二人を見つめた。
「ええ。まあ、私達が嫌がるご主人様を犯しているんだけどね♪」
「ふふふ、その言葉には少し語弊があるかと。ご主人様は私達の行為を受け入れている……唯それだけの話です。」
「……………………」
二人の説明を聞いてある事を察したエマは真っ赤な顔で固まり
「……呆れたわ。アンタ達ほどの存在が何でそんな事をしているのか、理解できないわ……」
セリーヌは呆れた表情で二人を見つめた。
「うふふ、言ったでしょ?私は気持ちいいコトをするのが好きだって♪ご主人様の精気ってとっても美味しくて最高だわ♪それじゃあね♪」
「ふふふ、それにこれはご主人様の為でもあるのですよ?私達の力を分け与えてあげる事で力を得て強くなる一番効率的な方法なのですから。―――失礼します。」
そして二人はそれぞれ転移魔術でその場から消え
「………………………」
「……今の話から推測すると、あの子はその身に”魔王”と”精霊王”の力を宿しているって事よね?その事によってアタシ達の”目的”に支障が出ないか心配ね…………」
エマは真っ赤な顔で固まり続け、セリーヌは真剣な表情で考え込んでいた…………
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