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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第60話
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笑みを浮かべて答えた。
「誰が使い魔よ!?馬鹿にするのも大概にして!」
「セ、セリーヌ!」
そして二人を睨んで怒鳴ったセリーヌの様子を見たエマは慌て
「その二人を誤魔化そうと思っても無駄よ。相手は”魔王”に”精霊王”。そんな存在にアタシの正体が誤魔化せるわけないわ。」
「あら、開き直っちゃったわね。」
「ふふふ、正しくは”精霊王女”ですけどね。」
冷静な様子で答えたセリーヌの言葉を聞いたベルフェゴールは目を丸くし、リザイラは静かな笑みを浮かべて答えた。
「ちょうどいいわ……アンタ達に聞きたい事があったから、この際聞かせてもらうわ。」
「あら、何かしら?」
「―――どうしてアンタ達みたいな”超越した存在”が自分達と比べると圧倒的に格下の存在であるあの子―――リィンに従っているのよ?」
「何だ、そんな事。私はご主人様が女性関係で面白い出来事ばかり起こしてくれるだろうから、契約したのよ♪」
「ええっ!?」
「ハアッ!?そんなふざけた答えで納得すると思っているの!?」
ベルフェゴールの答えを聞いたエマは驚き、声を上げたセリーヌはベルフェゴールを睨んだ。
「あら、私が司る”大罪”を忘れたのかしら?」
「”怠惰”……なまけてだらける罪ですが……それがどうかしたんですか?」
「そ。私は気持ちいいコトをする事と面白いものが見れればそれでいいのよ♪」
「………………」
「とても”魔王”のいう事とは思えないわね……」
「ふふふ、”色欲”の大罪も司れるのではないですか?」
ベルフェゴールの答えを聞いたエマは信じられない表情で絶句し、セリーヌは呆れ、リザイラは静かな笑みを浮かべ
「そ・れ・に♪ご主人様は”唯の人間”じゃない事くらい、私達はとっくにわかっているわよ?私達がご主人様に従っているのはそれも理由だわ。人ではない”力”を持つ人がどんな未来を描くのか、それぞれ魔王として……精霊王女として気にならない訳がないでしょう?」
「「……………………」」
そして口元に笑みを浮かべたベルフェゴールの言葉を聞いたエマは複雑そうな表情で黙り込み、セリーヌはベルフェゴールとリザイラを警戒していた。
「ふふふ、そう警戒しなくても私達はそれぞれの理由でご主人様に従う事を決めましたからご主人様に危害を加える事はありませんし、貴女達が秘密にしている事に干渉するつもりもありません。」
「そ、そうなんですか……?」
リザイラの答えを聞いたエマは戸惑い
「ええ、だって面倒だし。それに貴女達はご主人様に危害を加えようとは思ってないでしょう?」
「はい。それは絶対に断言
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