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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第60話
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た。
「……相変わらずか。」
「水錬の勝負の檻でも揉めていたようだが……」
一方女子達の様子に気付いたリィンとガイウスはアリサ達を見つめ
「フン、先月の実習も今ひとつだったそうだな?」
ユーシスはマキアスに尋ねた。
「ああ……結局あの二人は最後まであんな調子だったな。―――なあリィン、君の方で何とかできないか?」
「何とかしたいとは俺も思っているけど……また、どうして俺なんだ?」
マキアスに尋ねられたリィンは戸惑いながら尋ね返した。
「いや、普通に適任だろう。」
「フッ、生徒会の手伝いをするお人好しでもあるからな。」
「いや、別にそこまで大した事はしてないんだが……」
ガイウスとユーシスの言葉に謙遜していたリィンはずっと黙っているエリオットに気付いた。
「……?エリオット、どうした?」
「わわっ、な、何?あ、そっか……うん。僕もリィンは適任だと思うよ。マキアスとユーシスの仲直りにも一役買ったみたいだし。」
「じょ、冗談じゃない!」
「仲直りなど、お花畑な妄想は止めてもらおうか?」
エリオットの答えを聞いたマキアスは驚き、ユーシスはエリオットを睨んだ。
「あはは、息ピッタリだし。えっと……そろそろお先に失礼するね。部活に行かなくちゃだから。」
「ああ、吹奏楽部か。」
「フン……そろそろ俺も行くか。」
「おっと、僕も部長に呼ばれているんだった。」
「皆、また後でな。」
その後クラスメイト達はそれぞれの部活に向かい、リィンは暇潰しに校舎内を歩き始めた。
リィンがグラウンドを歩いていると物陰から聞き覚えのある女子の声が誰かと会話をしている様子が聞こえてきた。
〜グラウンド〜
「……わからない。ノルドの地では”資質”を見せる事は無かったけど……」
「……ああもう、アタシもついて行けばよかったわ。どう考えても…………機能…………高いし。」
「…………でも………………」
「それに…………だったかしら?”怠惰”の魔王といい、連中は一体何を考えて……………に…………いるのよ…………」
(……?聞き覚えがあるような。)
耳に聞こえてきた会話の一人から聞き覚えのある女子の声を聞いたリィンは声が聞こえた方向に近づいた。
「「誰!?」」
するとそこには驚いた様子のエマが他の声と一緒にリィンを見つめた。
「―――すまない。邪魔しちゃったみたいだな。って―――なんだ、委員長か。あれ、その黒猫は…………」
エマの傍にいた黒猫に気付いたリィンは黒猫を見つめ
「……………
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