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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第59話
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ェは呆れた後口元に笑みを浮かべてサラ教官を見つめ
「へえ?それなら見せてもらおうじゃない、”強化プログラム”とやらで覚えた泳ぎとやらを……!」
「レ、レーヴェ……」
(レーヴェさんもどうしてこう、不必要に挑発するんでしょう……)
レーヴェの挑発とも取れる言葉を聞いて顔に青筋を立てて不敵な笑みを浮かべるサラ教官の様子を見たプリネとツーヤは表情を引き攣らせていた。
「フン、どうやら白黒つけられそうだな?」
「の、望むところだ!」
「うーん……私はエマあたりとかしら?」
「ふふ、そうですね。タイムも近いみたいですし。」
他のクラスメイト達も次々と組む相手を決めていた。
「ラウラさんはどなたと組みますか?」
「やっぱりツーヤかな?タイムもラウラより凄かったし。」
「……いや。そういう事なら私はフィーとの勝負を希望したい。」
プリネとエリオットに尋ねられたラウラはフィーを見つめ
「……わたし?」
見つめられたフィーは首を傾げた。
「ラ、ラウラさん?」
「でも、先程のタイムではかなり開きが……」
ラウラの指名にツーヤとエマは戸惑い
「面白そうじゃない。それじゃあ、一組決定!始めましょうか!」
その後順序それぞれのペアが競争し、サラ教官とレーヴェの競争は凄まじい速さの攻防となり、最終的にレーヴェが勝ち、本気で悔しがるサラ教官をリィン達が呆れた様子で見つめていた頃、ラウラとフィーが競争を始めようとしていた。
「「……………………」」
プールを目の前にラウラとフィーは黙り込み
「え、えっと……それじゃあいいかしら?」
二人の様子に戸惑ったアリサは尋ねた。
「いや……―――フィー。次は本気を出さないか?」
「え。」
「ラ、ラウラさん?」
「……なんで決めつけるの?」
ラウラの問いかけにクラスメイト達が戸惑っている中フィーはラウラを見つめて尋ねた。
「見くびらないでもらおう。……力の使い方を見ればわかる。先程のタイム、そなたの本気ではないはずだ。」
「……………………」
ラウラの指摘にフィーは何も答えず黙り込み
「―――まあ、それが礼儀じゃない?」
「………サラ。」
「ここはアンタが生きてきた”戦場”とは違うわ。共に競い合い、高め合うための場所よ。それくらいはもう、わかってるんでしょう?」
「不必要に力を見せつけない理由は理解しているが、これも”授業”だ。水錬くらいは本気でしろ。」
「…………………………」
サラ教官とレーヴェの指摘を聞き、ラウラを見つめて頷いた。
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