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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第4章〜緋の帝都 〜夏至祭〜 外伝〜波乱の鼓動〜
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…でも、やっと納得が行きました。……面目ないです。兄上に教えていただくまでそんな事情も知らないなんて。」
「ふむ……?」
肩を落としている少年の様子に青年は不思議そうな表情をした。
「……最近、このままでいいのかと思ってしまうことがあるんです。兄上に比べたらまるで勉強不足で力も、機転も全然足りなくて……この間会ったプリネ姫だって、僕とは比べ物にならないくらい凄い方で…………こんな僕が、いずれ父上の跡を継いでもいいのかって……」
「……フフ。同じようなことを、リベールのクローディア殿下も仰っていたよ。」
不安そうな表情をしている少年を元気づけるかのように青年は静かな笑みを浮かべてある事を口にした。
「え…………」
「彼女も王太女という、次期女王の立場を継ぐにあたり相当迷い、悩まれたそうだ。しかし己の力不足を受け止めた上でそれでも前に進む決断をなさった。我が弟にも、それと同じ事が出来ないとは決して思わない。」
「兄上…………ありがとうございます。何よりも心強い言葉です。」
笑顔の青年に元気づけられた少年は青年に感謝した。
「まあ君は、もう少し自分のやりたい事をすべきとは思うがね。少しくらいワガママを言ってもバチは当たらないんじゃないか?」
「あはは……どうも性分みたいで。兄上が羨ましいです。天衣無縫、自由間達に振舞えて。」
「うーん、あまり私のような人間を見習ってほしくはないんだが……」
少年の言葉を聞いた青年は苦笑したが
「あとは、そうですね……オズボーン宰相の力強さにもちょっと憧れてしまいますね。」
「ふむ…………」
「昨年の”帝国交通法”の導入も反対勢力を押し切って強引に踏み切ったそうですが……それ以来、導力車の事故が激減したと聞いています。父上の信頼が高いのも頷けますよね。」
「……ああ、実際あれは素晴らしい施策だったとは思う。帝都庁と協力してのキャンペーンなども見事だった。だが―――」
笑顔である人物の事を語る少年を真剣な表情で見つめた。
「―――もう、兄様もセドリックもこんな昼間から政治談義なんて!」
するとその時金髪の可憐な少女が部屋に入って来て不満げな表情で二人に近づいて見つめた。
「アルフィン……」
「おや、女学院の授業はもう終わりなのかい?」
「ええ、夏至祭の準備のため午前中で終わりました。―――それよりも、セドリック。ちょっと生真面目すぎるわ。わたくしたちの歳で政治なんて背伸びもいいところじゃない。」
「いや、僕達も15歳なんだから早すぎるってことはないんじゃ……それに僕達より一つ年下のレン姫は既にメンフィル領となったケルディックの
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