第59話
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だこの飛行船は!王国軍の……いや、この紋章は……」
「……王室親衛隊所属、高速巡洋艦『アルセイユ』。それがこの艦の名前だ。」
飛行船に彫ってある紋章を見て驚くダルモアに答えるように、飛行船から王室親衛隊員達を連れた女性士官が現れて答えた。
「やれやれ……何とか間に合ったみたいだな。」
「蒼と白の軍服……女王陛下の親衛隊だと!?」
女性士官の軍服を見たダルモアは驚いて叫んだ。
「その通り。自分は中隊長を務めるユリア・シュバルツという。ルーアン市長、モーリス・ダルモア殿。放火、傷害、強盗、横領など諸々の容疑で貴殿を逮捕する。」
「これは夢だ……夢に決まっている……。うーん、ブクブクブク……」
女性士官――ユリアの宣告にダルモアはショックを受けてヨットの上で気絶した。そのすぐあとにエステル達のボートが到着した。
「こ、これって……どうなっちゃってるの?」
「ジャンさんが連絡してくれた王国軍の応援だと思うけど……。それにしては来るのが早すぎるような……」
「……ふふ………」
状況を見てエステルとヨシュアは驚き、クローゼはその後ろで静かに笑っていた。
「やあ、遊撃士の諸君。諸君の協力を感謝する。後のことは我々に任せてほしい。」
こうしてマーシア孤児院放火事件とテレサ襲撃を命じた黒幕、ルーアン市長ダルモアは親衛隊員によって身柄を拘束された………
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