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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(FC篇)
第57話
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ですか……。……余計なことをしたかしら……」

エステルの言葉にクロ―ゼはエステル達には聞こえない声で独り言を呟いた。クロ―ゼの様子を不思議に思ったエステルは尋ねた。

「???えっと、クローゼも来るよね?」

「あ、はい。どうかご一緒させてください。」

「ジャンさん、連絡の方はどうかよろしくお願いします。」

「ああ、任せておいてくれ!」

ギルドを出たエステル達は市長邸に向かい、接客をしているという市長に会うためにヨシュアがメイドに自分達も会う予定があると誤魔化した。そしてエステル達は市長と、市長が接客しているデュナン公爵がいる部屋に堂々と入った。



〜ルーアン発着場〜



エステル達が市長がいる部屋に入った同じ頃、リフィア達はロレントに戻るリウイ達と出発前の会話を楽しんでいた。

「ほう……まさか神殺しの使い魔がそんな事になっていたとはな。」

リフィアからテトリの事を聞かされたリウイは弱冠驚きの声を出した。

「うむ。余も驚いたぞ。……それにしてもあの時のエステルの言葉が頭に離れられなくて思い出したら、笑いが止まらぬ……ぷっくくく……!」

「何を言ったんでしょうか?」

思い出し笑いをしているリフィアを不思議に思って、ティアは尋ねた。

「エステルが神殺しをいつか殴るんだって。」

「何?」

「え!」

「あの……どうしてそんな事をエステルさんが……?」

リフィアに代わって答えたエヴリーヌの言葉からありえない人物の事が出て、リウイは目を丸くし、ペテレーネは驚き、ティアはなぜそんな事になったかを尋ねた。

「ぷっくく……なんでもセリカが自分の使い魔の存在を忘れ、その事にテトリが傷ついた事を怒っていてな。だから今のテトリの契約主としてテトリを忘れた事が許せず、ブッ飛ばすそうだ……ぷっくく!」

ある事が気になったペテレーネはリフィアに尋ねた。リフィアは笑いを押し殺しながら答えた。

「あの……エステルさんはセリカ様の正体の事は?」

「当然知っている訳がなかろう。エステルはセリカの事を自分の使い魔の存在を忘れる酷い契約者としか捉えておらぬ。」

「なぜ、奴の正体を言わない?」

「言った所で信じないだろうし、どうせ会う事もないだろうから言わなかっただけだ。」

リウイの疑問にリフィアは悪びれもなく答えた。



「…………確かにな。」

リフィアの言葉にリウイは少しの間考えた後、納得した。

「ねえ、お兄ちゃん。」

「どうした、エヴリーヌ。」

「神殺しで思い出したんだけど、神殺しとフェミリンスの女の事はどうするの?エヴリーヌ達のお家で働いているイリーナっていう人間
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