第53話
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して軍艦に乗ってもらいたいそうじゃ。」
「飛行艦隊を使った捕獲作戦!?」
「まさか王国軍が飛行艦隊まで持っているなんて……」
「やれやれ………随分と豪勢な話だねぇ。王国軍の最精鋭という訳か。」
「さすがは導力技術が進んでいる先進国だけはあるな。カルバードでは無理な作戦だ。」
王国軍の作戦にエステルやルークは驚き、オリビエやバダックは感心し
「そんな作戦、エレボニアやカルバードでも難しいんじゃねえか?」
「そうね。2大国共にリベールが持つ導力技術と比べるとまだまだ発展途上だし……」
「―――導力技術の先進国であるリベールならではの作戦だね。」
フレンがふと呟いた言葉にアーシアは頷き、レイスは真剣な表情で呟いた。
「オブザーバーということは実際には何もできないけれど……。近くで竜の様子が観察できるのは正直ありがたいわね。」
「ああ、軍の作戦が失敗した時は俺達の出番というわけだ。」
「うふふ、その捕獲作戦で竜の背に乗っている”剣帝”が撃ち落されれば敵が一人減って楽になるんだけどね♪」
「幾ら相手が敵とは言え、あんたは考えが物騒すぎよ。とにかく……気が抜けないことになりそうね。」
シェラザードとジンがそれぞれの意見を言い合っている中、レンの意見を聞いたエステルはジト目でレンを睨んだ後口元に笑みを浮かべ
「ふふ……。光明が見えてきましたね。…………あ……………………」
安堵感を感じたメイベル市長は突如身体をよろけさせた。
「せ、先輩?」
「ど、どうしたの、市長さん?」
「いえ……何でもありませんわ。」
クローゼとエステルに心配されたメイベル市長は微笑みながら誤魔化したが
「今のは立ちくらみだろう?相当、疲れているようだね。」
「まあ、市長として今回の事件でやる事はたくさんあるし、あのメイドさんの心配でそうなるのも仕方ないわ。」
「…………………」
オリビエとレンの指摘に反論できず、黙り込んだ。
「こんな状況だから、市長である君が色々と大変なのはわかるが、無理は禁物だよ、メイベル。」
「フフ……無理などしてませんわ。『百日戦役』の時、父はあらゆる手段を用いてボース市民を守り抜きました。時には、エレボニア軍を騙すような危険な取引も行ったそうです。その時と較べたら……大したことはしてませんから。」
レイスの指摘にメイベル市長は疲れを見せながらも微笑みながら答え
「市長さん……」
「メイベル先輩……」
「貴女もアスベルのように貴女が納めている領地の人達を守ろうとしているんだね……」
「前市長は為政者として立派な男だったようだ
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