第53話
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の言葉を聞いて廃坑での戦いを思い出したルークは頷いた。
「そうだったんですか……ふふっ、どうやら私とリラ、マリアンの中でしたらマリアンが一番早く結婚しそうですわね。」
「もう、先輩ったら……」
微笑みながら言ったメイベル市長の言葉を聞いたクローゼは苦笑し
「フム。”剣帝”をたった一人で追い詰めたソフィとは異なる異世界から来た少年―――ジューダスか。」
「あたし達が苦労して倒したあの”剣帝”に一人で……しかも圧勝した話にも驚いたけど……」
「ジューダスとやらと知り合いという事は恐らくそのマリアンというメイドも……」
(異世界から来た、という事になるわね。)
ルグランが呟いた言葉を聞いたシェラザードはバダックやアーシアと共にソフィに視線を向けた。
「…………………」
視線を向けられたソフィは何も語らず黙り込み
「ソフィは何も知らないのか?少しの間ヨシュア達と共にあのジューダスって奴と行動していたんだろう?」
「―――確かに一緒に行動していたけど私とジューダスの目的は違うし、ジューダスも自分自身の話を私達に教えてくれた事がないから私もわからない。」
「そっか……次に見つけたら、マリアンさんとの関係を聞いてみるわ。」
フレンの質問に答えたソフィの説明を聞いて残念そうな表情をしたエステルはメイベル市長に視線を向けて言った。
「ええ、お願いしますわ。それにしても……モルガン将軍の話は僥倖でしたわね。軍とギルドが互いに協力できたらこれほど心強いことはありませんもの。」
「ああ、あのモルガン将軍に考えを改めさせた話を聞いた時は正直驚いたよ。」
「まだ決定したわけじゃないから安請け合いはできないけれど……。できる限りのことはさせてもらうつもりよ。」
メイベルとレイスの言葉にエステルが答えたその時、通信器が鳴り、ルグランは通信器を取って通信をし始めた。
「こちら遊撃士協会、ボース支部じゃが……。おお、将軍閣下。お待ちしておりましたぞ。」
(来た来た。)
(さて……どうなったかしらね。)
(一体どんな判断をしたのかしらね。)
通信をしているルグランの口から出た人物を聞いたエステル達はそれぞれ興味深そうな様子でルグランに視線を向け
「ふむふむ……ほうほう。おお、そんな事になったとは!なるほど……明朝10時、国際空港で。あい分かった。しかと伝えておきましょう。」
「どうだった!?」
通信を終えたルグランが通信器を置くとエステルは慌てた様子で尋ねた。
「王国軍は明日、飛行艦隊を使った竜の捕獲作戦を決行するらしい。お前さんたちもオブザーバーと
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