第52話
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軍に声を出して怒鳴り始めた。
「いつもいつも!てめえらは間に合わねえ!でかい図体を素早く動かせず!足並みを揃えることばかり考えて!命令なしじゃあ何もできず!守れるはずのものを守れねえ!今回も!10年前の戦争でもなあッ!!」
「!!もしやおぬし、あの時の……」
アガットの怒鳴りを聞いて何かを思い出したモルガン将軍は驚きの表情でアガットを見たその時
「ケッ……誰がてめえらだけに任せておけるかってんだ……。今度は……今度こそは……。俺は……この手で……ミーシャを守らなくちゃ……」
アガットは地面に崩れ落ちた!
「アガットさんっ!?」
「ちょ、ちょっと!?」
「……ふむ、傷口が開いたということはなさそうだ。気力と体力が尽きて気絶しただけのようだな。」
「……アガットさん……」
「ま、まったくもう、人騒がせなんだから……」
「ホント、どれだけレン達に迷惑をかければ、気がすむのかしら?」
アガットの状態を調べて言ったモルガンの答えを聞いたティータは心配そうな表情で倒れているアガットを見つめ続け、エステルは安堵の溜息を吐き、レンは呆れた表情で溜息を吐いた。
「とりあえず、きちんとしたベッドに寝かせた方がよかろう。こやつの家もあることだし、ラヴェンヌ村まで送るとするか。」
「あ、うん、お願いします。………………………………。って、どうしてラヴェンヌ村にアガットの家があることを知ってるの?」
「……こやつに一度だけ会っていたのを思い出してな。あの時の少年が……ずいぶんと大きくなったものだ。」
「あの時?」
「『百日戦役』が終わった直後……。こやつの妹と村人たちの墓碑が建てられた時のことだ。」
「!!!」
その後ルーク達はモルガンと付き添いの兵士と共にアガットをラヴェンヌ村にあるアガットの家に運んだ後、アガットの看病はティータに任せ、村長の家に向かって村長に事情を説明した。
〜ラヴェンヌ村・村長宅・夕方〜
「なるほど……。そんな事があったのか。エステル殿、将軍閣下。色々と面倒をかけたのう。」
「ううん……。結局、竜の暴走を食い止められなかったし……。あんまりお役に立てなくて申しわけないんだけど……」
エステル達の説明を聞いた村長はエステル達に謝罪し、謝罪されたエステルは申し訳なさそうな表情をした。
「まあ、そう気落ちするな。結果はどうあれ、おぬしらが早めに動いてくれたのは助かった。ボース市のマーケットでの人命救助といい、果樹園での消火活動といい、な。」
「ああ、誰よりも早く瞬時にやるべき事を判断して指示していたものな。」
「うふふ、さすがはレンの”おね
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