第51話
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はネズミみたいにコソコソしてやったが……。今回はまた、ずいぶんと派手にやらかしたもんだぜ。」
レーヴェの言葉を聞いたアガットは鼻を鳴らした後、武器を構えた!
「……今度ばかりは逮捕だの悠長な事を言うつもりはねえ。その澄ましたツラごと八つ裂きにしてやるよ……」
「威勢のいいことだ。だが、あの程度の被害、派手というほどではあるまい?10年前……お前が見た光景に較べればな。」
「!!」
レーヴェの言葉を聞いたアガットは顔色を変えた。
「この国の遊撃士の経歴は一通り調べさせてもらった。フフ、やはりお前はどこか俺と似ているようだ。」
「………………………………。クク……似てるだと?何も知らねえ野郎が適当な事を抜かすなあああッ!」
レーヴェの話を聞き、何かを思い出したアガットはレーヴェに強襲し、アガットの強襲攻撃にレーヴェは軽やかに回避した。
「……腕の差が歴然なのは前の手合わせで分かっている筈だ。加えて竜の脅威もあるだろう。なのに何故、あえて1人で挑む?」
アガットの攻撃の回避や反撃をしたレーヴェはつばぜり合いの状態でアガットに尋ねた。
「勝算なんざ知ったことか……。てめえは気に食わねぇ……ただ、それだけなんだよッ!」
「やれやれ……その程度か。これでは竜を使うまでもない。」
アガットの言葉を聞いたレーヴェは呆れた表情で言った。
「なに………!?………うおっ!?」
レーヴェの言葉にアガットが驚いたその時、レーヴェは一瞬で3回斬り込み、アガットを吹っ飛ばした!
「似たところもあるが……俺とお前は決定的に違っている。それは剣を振るう理由だ。」
「な、なんだと……?」
レーヴェの言葉に驚いたアガットは立ち上がり、武器を構えなおしてレーヴェを見つめた。
「俺が剣を振るうのは人を捨て修羅となるがため……。しかしお前は、己の空虚を充たすがために振るっている。」
「………………………………」
「重き鉄塊を振るうことで哀しき空虚を激情で充たす……。怒りで心を震わす間は哀しさから逃れられるからだ。だが、それは欺瞞に過ぎない。」
「…………やめろ………………」
レーヴェの言葉を聞き、何かを耐えるような表情でアガットは呟き
「そして、欺瞞を持つ者が前に進むことはありえない。”理”に至ることはおろか”修羅”に堕ちることもない。今のままでは……お前はどこまでも半端なだけだ。」
「黙りやがれえええッ!!!」
そして続けて言ったレーヴェの言葉を聞いたアガットは大声で叫んだ!
〜廃鉱内〜
「ア、アガットさんの声!?」
「この響き方だと露天掘りの場所みた
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