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英雄伝説〜焔の軌跡〜 リメイク
第50話
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「後でまた連絡する!」

そしてルーク達の返事も聞かず、アガットは竜が去って行った方向を走って追って行った!



「アガットさん!?」

「ちょ、ちょっと!?」

アガットの独断専行にティータとシェラザードは驚いた。

「き、君たち!いい所にいてくれた!」

その時、市民の一人がルーク達に近づいて来た。

「頼む、手を貸してくれ!瓦礫の下敷きになった人や逃げ遅れた人がいるんだ!」

「なに!?」

「あ、あんですって!?」

「―――まずはあの建物の中にいる人達を助けた方がいいと思うよ。貴女達―――遊撃士は市民を助ける存在だって、ヨシュア達から教えてもらったよ。」

市民の話を聞いたエステルとジンは血相を変え、ソフィは静かな表情で指摘し

「ええ、そうね!みんな、行くわよ!」

ソフィの言葉に答えたエステルはルーク達と共に急いでマーケット内に入った。



「……まずは、役割分担を決めなくちゃ!シェラ姉、アーシアさん、レン!クローゼとティータ、後はソフィと一緒に逃げ遅れている人たちを誘導して!」

「ええ、分かったわ!姫様、ティータちゃん、西口の方に向かうわよ!」

「はい!」

「わ、わかりましたっ!」

「私達は東口の方に向かうわよ、レンちゃん、ソフィ!」

「ええ!」

「わかった!」

エステルの指示に答えたレン達はその場から去り

「ジンさん、ルーク兄、バダックさん、フレンさん、オリビエ、それとレイスさん!あたしたちは瓦礫の撤去を手伝いましょ!人数が多いから二手に分かれるわよ!」

「おお!」

「承知!ルーク、フレン!お前達は俺と共に来い!」

「「ああ!」」

「フッ、了解だ。」

「了解した!」

そしてエステル達もそれぞれ行動を始めた。



「お願い!返事をしてちょうだい!」

「マリアン!返事をしろ!」

エステル達が駆けつけてくる少し前メイベルとジューダスは瓦礫の下にいる人物に悲痛な表情で叫び

「くっ……駄目だ……」

「僕たちだけの力じゃ……」

市民達は必死に瓦礫をどけようとしていたが瓦礫はビクともせず

「チッ、こうなったら………―――シャル!昌術で瓦礫を何とかするぞ!―――ブラックホールの準備をしろ!」

(む、無茶ですよ、坊ちゃん!下手したら瓦礫の下にいる彼女まで巻き添えになりますし、第一今のこの状況で上級昌術―――それも広範囲の空間を歪ませるブラックホールを放てばこの建物が完全に崩壊してしまいます!)

その様子に気付いて舌打ちをしたジューダスは剣に話しかけていた。



「メイベル市長!」


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