第50話
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『百日戦役』が終わった頃で、ルグラン爺さんは元々王都の支部にいたんだ。」
「うむ。かつてのリベールの遊撃士協会はグランセルにしかなくてな……。各地方に支部が作られたのは戦争が終わってからなんじゃよ。」
疑問を思っているレンにルークとルグランがそれぞれ説明した。
「へえ〜、そうだったんだ。」
「それは初耳だな。」
「という事はもしかして、各地方に支部が作られたのは『百日戦役』が関係しているのかしら?」
「確かにタイミング的に考えたらまずそっちが思い当たるもんな。」
説明を聞いたエステルとバダックは意外そうな表情をし、アーシアとフレンはそれぞれ考え込んでいた。
「……その『百日戦役』の直前だ。魔獣の様子がやたらとおかしかったっていうのはな。」
「へ……?」
「なんじゃと……?」
アガットの説明を聞いたエステルとルグランが首を傾げたその時、辺りを響き渡らせる轟音がすると同時に地面が激しく揺れた!
「な、なんじゃあ!?」
「な、なに今の!?」
「外だ……確かめるぞ!」
轟音に驚いたルーク達はギルドを出た。
〜ボース市〜
「ああっ!?」
ルーク達が外を出ると、そこには巨大な竜がマーケットの屋根に乗っていた!
「はわわっ……」
「なんて大きさ……!」
「―――竜か。」
竜の存在にティータやシェラザードが驚いている中、レイスは冷静な様子で呟き
「はい……古代竜です!昔からリベールのどこかに棲息していると伝えられていましたが……」
「いやはや、たまげたねぇ。」
「しかし何故竜がこんな事を……!」
「あの竜が乗っている建物の中にいる人達……大丈夫かな?」
不安そうな表情で答えたクローゼの話を聞いたオリビエは呆けた様子で竜を見つめ、ジンは厳しい表情で竜を睨み、ソフィは心配そうな表情で竜が乗っているマーケットを見つめていた。
「まさか……こいつも『結社』の仕業か!?」
「……まあ、否定はすまい。」
そしてアガットが声を上げたその時クーデター事件以降行方を眩ましていた銀髪の青年―――ロランス少尉が竜の傍にいた。
「あ……!」
「!!」
「てめぇは……!?」
「情報部の特務部隊隊長!」
ロランス少尉の姿を見たアーシア、エステル、アガット、ルークは表情を厳しくしてロランス少尉を睨み
「――――いえ、”剣帝”レオンハルト・ベルガーね。」
レンは冷静な様子で呟いてロランス少尉―――”剣帝”レオンハルトを見つめた。
「ほう?既に俺の正体どころか本名まで把握しているとはさすがは
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