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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第58話(3章終了)
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6月29日――――
翌日、トリスタに帰還するリィン達はゼクス中将やラカン達に見送られようとしていた。
〜ゼンダー門〜
「皆さん……お世話になりました。」
「本当に……何てお礼を言ったらいいか。」
「私、今回の実習のことをずっと忘れないと思います。」
「ああ、目に見えぬ色々なものを貰ったような気分だ。」
「えへへ、色々とご馳走してくれてありがとう!」
「うむ!短い間とは言え、素晴らしき日々だったぞ!」
「自然を愛する貴方達には精霊達の加護がある事が精霊女王たるこの私と精霊王女であるリザイラが保証してあげますわ!……プリネもきっと貴方達に感謝していますわ。」
「……………………」
リィン達がそれぞれ感謝の言葉を述べている中、ガイウスは静かな表情で黙って家族を見つめた。
「ふふっ、ありがとう。」
「ガイウスあんちゃん……リィンくんにユーシスくんも……それにセーレイ様たちも……ふえええっ……」
「ああもうリリ……ベソをかくなって。」
リィン達の感謝の言葉にファトマは微笑み、泣き始めたリリを見たトーマは苦笑しながら慰めていた。
「リリ、トーマも色々とありがとうな。」
「……世話になった。礼を言わせてもらうぞ。……この場にはいないプリネもきっとお前達に礼を言っただろう。」
「リィンさん、ユーシスさん……」
「また休暇の時はこちらへ戻ってくる。トーマ、それまでみんなの事を頼んだぞ。」
「うん、あんちゃん!」
ガイウスの言葉にトーマは力強く頷いた。
「アリサさん、エマさん……ありがとうございました。それとプリネさんにも私がお礼を言っていた事、伝えてください……」
「ふふっ……お菓子とかお洒落のこととか、色々な話ができたわね。プリネにもちゃんと伝えるから安心して。」
「お薬のレシピも、ありがとう。シーダちゃんみたいに上手に淹れられるよう練習しますね。」
「ぐすっ……はいっ!」
アリサとエマとの別れを惜しむシーダは涙を見せて力強く頷いた。
「……フフ……」
「ハハ、どうやら実りの多い実習だったようだな。」
子供達の様子をラカンとゼクス中将は微笑ましそうに見守り
「ええ、そうみたいですね。」
ゼクス中将の言葉にサラ教官は頷いた。
「しっかし、シャロンちゃんに会えたのもラッキーじゃが……そちらのサラ教官もベッピンさんで素敵じゃの〜。」
「あら……!もう、お上手ですねぇ♪うーん、もう少し若ければ結構タイプなんだけど……」
グエンに容姿を褒められたサラ教官は嬉しそうな表情
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