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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第58話(3章終了)
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壁を乗り越えることで……今まで見えていなかった風景が見えてくる可能性もあるじゃろう。今回の一件のようにな。」

「……はい。私も―――お祖父様や母様とは別の視点を持ってみようと思います。ラインフォルトの名を継ぐ者として。―――何よりも、私が私であるために。」

(わあ〜、アリサ、よくわからないけどカッコいいよ!)

アリサの決意を聞いたミルモは嬉しそうな表情をした。



「うむ、よく言った。リィン、ガイウス、ユーシス、それにエマちゃん。どうかこれからも孫娘と仲良くしてやってくれ。」

「ええ―――もちろん。」

「ふふっ、お任せください。」

「……喜んで。」

「まあ、いいだろう。」

そしてグエンの頼みにリィン達はそれぞれ力強く頷いた。



「お、お祖父様ったら……」

リィン達に自分の事を頼んだ祖父の過保護にアリサは苦笑したが

「後はそうじゃな……―――ああいう鈍感な者には積極的にアタックをせねば、他の積極的な女性にすぐに取られるかもしれんぞ?」

「なっ!?」

「あら♪」

リィンに視線を向けた後口元に笑みを浮かべて自分を見つめるグエンの言葉を聞いて顔を真っ赤にし、シャロンは目を輝かせた。



「ワシも年じゃし、できれば曾孫を早く見たいのじゃがの〜。」

「うふふ、私もできれば早くアリサお嬢様が産んだお子様のお世話をしたいですわ♪」

そしてグエンはからかいの表情のシャロンと共にリィンに意味ありげな視線を向け

「お、お祖父様ッ!!シャロンッ!!」

(??どうして、アリサは二人を怒っているのかな??)

二人を睨んで真っ赤な顔で怒鳴るアリサの様子を見たミルモは首を傾げ

(……?何でそこで二人とも俺を見たんだろうな?)

リィンは不思議そうな表情で首を傾げてクラスメイト達に小声で尋ねた。



(フフ……それは自分で気付くべきだな。)

(……阿呆が。今の話を聞いた上であんな露骨に視線を向けられていながらわからないとは、相当重症だな。)

(ア、アハハ……)

(フフ、アリサは大変ねぇ。惚れた相手に超強力な恋敵(ライバル)が二人も常に一緒にいるから相当頑張らないと二人に取られちゃう可能性が高いでしょうね♪)

リィンに尋ねられたガイウスは静かな笑みを浮かべ、ユーシスは呆れ、ユーシスの呟きを聞いたエマは苦笑し、サラ教官は興味ありげな表情でアリサとリィンを見つめ

(うふふ、これから面白くなってきそうね♪)

(ふふふ、そうですね。)

ベルフェゴールとリザイラはそれぞれ静かな笑みを浮かべ

「ウィルより性質(たち)が悪いですわね……」

「全くだな。セリカ
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