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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第57話
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言われる”鉄血の子供達(アイアンブリード)”か。」

「”鉄血の子供達(アイアンブリード)”……」

「意味深というか……物々しい名前ですね。」

ゼクス中将が呟いた言葉を聞いたガイウスは呆け、エマは真剣な表情で考え込み

「というかミリアムはともかく、もう一人は”子供”じゃないよね?」

「そういう意味ではありませんわよ……」

(……そう言えばオリビエの奴が、以前そのような名前を口にしていたな……)

首を傾げたペルルの言葉を聞いたフィニリィは呆れた表情で溜息を吐き、ある事思い出したアムドシアスは考え込んでいた。



「噂では、宰相閣下が拾い上げた特別な才能を持つ若者たちらしい。情報局や鉄道憲兵隊に所属しながら閣下の意を直接受けているみたいでな。しかし、あんな幼い少女までその一員だったとは……」

「………………」

「フン、似合わなさすぎだろ。」

「ええ……納得いかないわね。」

ミリアムの正体を知ったリィン達は戸惑い

「だが―――これで何とか戦争は回避できるはずだ。」

「本当ですか……!?」

ゼクス中将が呟いた言葉を聞いたガイウスは明るい表情をし、リィン達も驚いた。



「”かかし(スケアクロウ)”……それがあのレクター大尉の異名だ。噂では、こういった非公式の交渉のほぼ全てを成功させてきたらしい。宰相殿も動いているようだし何とか抑えられるだろう。―――第三機甲師団、第二種警戒態勢や戻せ!哨戒中の飛行艇は全てゼンダー門に帰投させよ!」

「了解しました(イエス・サー)!」

その後レクターの交渉によって戦争は回避され、リィン達が集落に戻ると、戦争回避の為に動いてくれたリィン達にノルドの民達は感謝を述べ、リィン達にお礼として様々なご馳走を施した。



同日、19:00―――



〜ノルド高原〜



「―――時間通りか。」

夜闇の中にある漆黒の飛行艇にギデオンは近づいた。

「同志”G”―――お疲れだったようだな。」

そこに飛行艇から仮面の男が降りて来てギデオンに近づいてきた。



「同志”C”……わざわざこちらの方に来てくれたのか。」

仮面の男―――”C”の登場にギデオンは目を丸くした。

「まあ、一応リーダーを務めさせてもらっている身だ。なかなかの戦果だったようだな?」

「フン……慰めは結構だ。本来なら共和国との紛争が始まり”あの男”の隙を作れたはず……それがこの体たらくだ。」

「フッ、しかしこの結果すらも我々にとって今後有利に働く……あらゆる所で”(くさび)”を打ちこまれるリスクを意識させることでな。”氷の乙女(アイスメイデン)”にも”か
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