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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第53話
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。だが、オレの幼い頃、共和国軍の基地が東に築かれ……帝国軍が監視塔を建ててからそれは少しずつオレを不安にさせた。……教会の巡回神父からはゼムリア大陸の歴史を色々と教わった。そして、大国同士の争いで消えた民族がいかに多いかに驚かされた。そして”導力革命”と”異世界の登場”――――あらゆる生活と文化に影響し、”時間”と”距離”の概念を大幅に覆してしまったあの発明と、”百日戦役”で大国であるエレボニア帝国に圧倒的な力を見せつけた異世界の”力”……それを知った時、気付いてしまった。オレが愛しているノルドの地が平穏であり続ける保障はない……いずれ”外”の大きな流れに巻き込まれる可能性があり得ると。」
「…………………………」
「……そうだな。それは歴史が証明しているな。」
「ええ…………」
「うん………かつてのボク達―――”闇夜の眷属”でさえ平和に暮らす事は凄く難しかったもの………」
ガイウスの話を聞いたアリサは呆け、アムドシアスとフィニリィは重々しい様子を纏って頷き、ペルルは悲しそうな表情で頷いた。
「……驚いたな。そこまで考えていたのか……」
「それでは、ガイウスさんは……大切な故郷をとりまく”外”を知るために士官学院に来たんですね?」
一方リィンは驚き、エマは静かな表情で尋ねた。
「ああ……きっかけは多分そうなんだろう。あの時のオレは、何か得体の知れない予感に怯え、焦っていたんだと思う。中将と知り合ったのをきっかけに”トールズ士官学院”の事を知って……そこに推薦してもらえると聞いて気付いたら申し出に飛びついていた。……帝国がどういう所なのかほとんど知らなかったというのにな。だから多分、そういう事なんだろう。」
「フン……まったく。どうやら俺達の誰よりも大それた理由で来たようだな?」
ガイウスの留学理由を知ったユーシスは苦笑しながらガイウスを見つめた。
「はは……確かに。故郷を愛し、守る為にいったん外の世界を知るか……」
「……正直、帝国人には出てこない発想でしょうね。でもそっか……そういう事だったのね。」
「アリサさん……?」
複雑そうな表情で考え込んでいるアリサに気付いたエマは心配そうな表情でアリサを見つめた。
「ううん、こちらの話よ。―――でも、そういう事ならなおさら捨てておけないわね。私達を暖かく迎えてくれたこの地に報いるためにも……!」
「そうですね……本当によくしてもらいましたし。」
「ああ、今回の不可解な事件、何としても見極めないと……!」
「帝国にとってこの地は大切な隣人でもある……協力させてもらうぞ、ガイウス。」
「勿論ボクも!プリネの代わりにいっぱい頑張るね!」
「フ
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