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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第52話
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だ。」
「なっ!?」
「ええっ!?」
「オ、オリヴァルト殿下がですか……!?」
「なるほど……ユーゲント皇帝陛下の勅命書をプリネ達が持っている時点でエレボニア皇族が関わっている事には気付いていたが、オリヴァルト殿下が関わっていたのか……」
「しかしそのオリヴァルト殿下が一体どのような理由でプリネ達の留学を依頼したのだ?」
「………………」
レーヴェの説明を聞いたリィンとアリサ、エマは驚き、ユーシスは納得し、ガイウスの疑問を聞いたゼクス中将は黙り込んでいた。
「その件についてはいずれ話す時が来る。それでどうするつもりだ?」
「…………わかったわ。」
レーヴェに促されたプリネは疲れた表情で頷き
「―――すみません、皆さん。肝心な時に力になれなくて…………」
「そ、そんな。気にしなくていいわよ!」
「ああ……それにプリネさんを護衛している身としてもそちらの方が安心できるよ。」
「プリネさんの辛い立場は良くわかっていますので、気にしないで下さい。」
「朗報を必ず届けてやるから、安心してヘイムダルに行って来い。」
「ノルドの平和を守りたいという気持ちだけでもとても嬉しかった。だからオレ達の事は気にするな。」
申し訳なさそうな表情で謝罪するプリネにクラスメイト達はそれぞれ慰めの言葉をかけた。
「皆さん…………――――ペルル、フィニリィ、アムドシアス!」
リィン達の慰めの言葉に驚いたプリネはペルルとフィニリィ、アムドシアスを召喚し
「3人とも、私の代わりにリィンさん達を助けてあげてください。」
「任せて!それにノルドの人達には美味しいご飯をご馳走してもらったんだから、恩返しもしたいし!」
「ええ。それに自然を大切にしている者達の平和を守る事も精霊女王としての義務ですわ!」
「うむ!それにこのような歴史ある大自然を戦場にする等許し難い行為だ!古き芸術を愛する魔神として、そ奴等に力を貸してやろう!」
プリネの頼みに3人の頼もしき使い魔達はそれぞれ力強く頷いた。
その後プリネとレーヴェ、ゼクス中将と別れたリィン達は馬を急がせて監視塔に向かった。
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