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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第52話
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門に到着したばかりだ。」
眉を顰めたユーシスの疑問にレーヴェは静かな表情で答えた。
「そ、それよりプリネさんはヘイムダルに向かってもらうって言ってましたけど……」
一方ある事が気になったエマは心配そうな表情でプリネとレーヴェを見比べ
「まさか皆さんを置いて戦場から逃げろと言うの!?」
プリネは真剣な表情でレーヴェを見つめて言った。
「今回の件を知ったユーゲント皇帝の依頼だ。留学している他国の皇族にはいつ戦端が開かれるかわからない危険地帯からは一刻も早く避難して欲しいとな。」
「!!」
「ええっ!?」
「ユ、ユーゲント皇帝陛下直々の依頼ですか……!?」
「………ありえない話ではないな。戦端が開かれる可能性が高い危険地帯とわかっていて何の対処もせずに他国の皇女であるプリネに何かあれば国際問題へと発展するだろうしな。」
「ああ…………」
レーヴェの説明を聞いたプリネは目を見開き、アリサとエマは驚き、ユーシスの推測を聞いたリィンは重々しい様子を纏って頷いた。
「なお、今回の”特別実習”を中断させる代わりにヘイムダルの王宮にてアルフィン皇女やセドリック皇子と他国の皇族同士、親睦を深めて欲しいとの事だ。」
「そんな……皆さんを置いて逃げた挙句、私は呑気にお茶会をしろというの!?」
レーヴェの説明を聞いたプリネは怒りの表情で反論したが
「―――”カリン”。気持ちはわかるがここは大人しく依頼を受けておけ。ただでさえアルバレア公爵の暴走とは言え、ケルディック、バリアハートと”特別実習”を行った地で立て続けに国際問題へと発展する状況に陥りかけた事はわかっているだろう?皇女であるお前の身を心配してのユーゲント皇帝直々の依頼を蹴れば、お前の
我
(
が
)
の為にエレボニア帝国の面子を潰す事になるぞ。」
「それは…………」
「……………………」
レーヴェの指摘を聞いて複雑そうな表情で黙り込み、ユーシスは目を伏せて黙り込んだ。
「プリネ姫……御身の辛い気持ちは重々承知しておりますが、どうか陛下の頼みを請けてください……!」
「中将……」
そしてゼクス中将に頭を下げられて複雑そうな表情をした。
「それに今回の件を知った”放蕩皇子”からも通信でお前がユーゲント皇帝の依頼を請けるよう、言い聞かせてくれと頼まれている。」
「!!あの方が…………」
レーヴェの説明を聞いたプリネは驚きの表情になり
「”放蕩皇子”――――まさかオリヴァルト殿下の事か?」
ある事が気になったユーシスはレーヴェに尋ねた。
「ああ。そしてプリネ皇女達の士官学院への留学を依頼したのは放蕩皇子
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