第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
番外編 〜夢、虹、宴、IF〜
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【仮面ライダー響鬼】〜出会う夢〜
次の日に「奴」のいると思われる遺跡に行くと決まり、どうせなら今のうちに街を見たいと思った蒔風は、病院を出て街をぶらついている。
響鬼たちは明日の準備をしているが、蒔風は基本手ぶらなので、抜け出してきた。
商店街を歩いて、本屋があったので、立ち寄った。
見たことのあるような気がする本や漫画があったが、蒔風はライトノベルのコーナーに向かった。
「オレの作品はないのか〜。ちょっと読んでみたかったな」
そういって順番に見ていって、次の通路に入る。
そこは参考書などが並ぶエリアで、なかなか人がいなかった。
そこで蒔風は面白いものを見た。
高校生ぐらいだろうか?
今の時間ならまだ制服のはずだが、彼らは私服だった。おそらくサボっているのだろう。
そしてカゴの中の漫画を自分の鞄の中に詰め込んでいる。
万引きである。
「あーあ、見ちった」
「「!!」」
二人が蒔風に気づき、脱兎の如く走り出す。
レジの店員が鞄から零れた漫画をみて、待ちなさい!と叫ぶが止まるわけがない。
そのあとを蒔風が追いかける。
「わぁりぃごはいねーがー!アハハハハハ!」
しかも面白いおもちゃを見つけたような楽しそうな笑顔である。
本気で追えば一瞬なのだが、二人と付かず離れずの距離を保って走りつづける。
「っち!なめてんじゃねぇぞコラァ!」
急に二人が反転し、蒔風に向かう。
しかも、一人はナイフを持っていた。
「追っかけっこおわり?」
「「オラァ!」」
しかし蒔風はどこ吹く風で、その態度がさらに二人をイラつかせる。
一人が蒔風にナイフを突き出すが、靴の裏で食い止め、その手を捻り地面に押さえ込む。
その際に身体を反し、もう一人に後回し蹴りを顎にクリーンヒットさせ、昏倒させる。
「やっぱ「オレ、スゲェ」とか思ってる馬鹿野郎を叩きのめすの楽し〜、とかね。思っちゃったり」
二人を本屋に突き出し、警察に預け、蒔風が再び街をぶらつくと、一人の男子高校生がこちらを見ていた。
「ん?どうしましたか?」
「あ、いえ。さっきの捕物がすごかったなって・・・」
「すごかった、か・・・・耳が痛いねぇ。オレはさっきの捕物を楽しんでたんだし。まあ、正義感ってのもあったけど、一番の理由はそんなもんだからね」
「でも、なんとかできる力を持っていることは凄いです。理由がなんでも、僕には素晴らしいと思いました」
「君のような純粋な高校生がいるもんなんだな・・・・うんうん、やっぱ世界は捨てたもんじゃない」
「え?」
「いや、ありがとうな
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