第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
龍騎 〜願いのカード〜
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「バカ言ってンじゃねえぞ!!!!!!!」
燃え盛る炎を消し飛ばし、龍騎に馬乗り状態の「奴」に蒔風がドロップキックをぶちかました。
《Final Vent》
隙をみてゾルダが王蛇と「奴」にファイナルベントを放つ。
しかし、二人にはもはや効かず、爆発の後に何事もなかったように二人が立っていた。
「ってぇな。なんだよおめー。邪魔すんなよなー。いーかげん死ねよー」
「奴」が蒔風に蹴られた部位をさすりながら言う。
「ガブッ、うぐ、バハァッ!てめえ、城戸さんがどんだけ悩んだのか知らねえだろ・・・・人の願いなんざなぁ、全部叶うわけ・・・・・・ねえだろうが!!・・・・・それでも人を守るという・・・・・その、願いのために・・・・・戦いを止めることは、間違って・・・・・ない!!!」
全身焼けていて血をダボダボと吐き出し、言葉を発する度にゼヒューゼヒューといやな呼吸音がのどからしてきていたが、フラフラになりながらも蒔風は叫び続けた。
「自分の願いをかなえるために、誰かの願いを犠牲にする・・・・・そうしないと叶わない願い・・・・・確かにそうだった・・・このライダーバトルは、ゲヒッ!!ヒューヒュー・・・・・・・確かにそうだ!!!!そんな他人を蹴落として手に入れる・・・・・幸福は・・間違っている!!!!」
「だがそいつらは自らの願いのために他人を・・・・」
「ああそうだ。でもな・・・・願いってな、そうしてでも叶えたいものなんだよ・・・・そうでもしないと叶わないんだよ!!!だから人は日々戦っているんだ・・・決してかなわない願いに向かって走ってんだよ!!」
「では貴様は・・・・ライダーバトルを肯定するのか?」
「違う!!確かに願いをかなえようとすることは・・・・戦いだ。しかし、本来ならそこから這い上がっ・・・・・ッゴ、がぁ・・・・・這いあがってもう一度足掻くチャンスがなければならない!!!ライダーバトルは命を奪い、そのチャンスすらをも殺す!!!故に間違っている!!!だから城戸さんは止めようとしたんだ!!」
「願いは必ずしもかなわないもの・・・か。いいのか?貴様がそんなこと言って」
「俺は願いを司る、銀白の翼・・・・オレに力を与えてくれるのはな、夢に向かって走り続ける、その力だ!!!輝きだ!!!たとえ叶わなくても、願い続けてくれる、その思いだ!!!」
ばっっさぁ!!!!
「人は夢を追い続ける。願いを胸に宿し続ける!!それは、知っているからだ!!!たとえ叶わなくても、その夢を抱いて、そこに向かっていくことは、なによりも素晴らしく、輝いているってことをな!!そしてだからこそ・・・・城戸さん、見せてやりましょう・・・・俺たちの、
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