暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
龍騎 〜蘇る記憶〜
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あれはなんなんだよ・・・教え・・・っつう!」

「いませつめ・・・どうしましたか!?」


何か知ってそうな蒔風に、城戸が掴みかかって質問しようとする。
だが、何か頭が急に痛んで、何かの知識が流し込まれ始めてきた。



なんだ・・・頭が・・・・・痛い?
違う・・・・オレはこの光景を知っている?

「が、ぁ・・・・」

「城戸さん?城戸さん!」

うるさい
少し黙っててくれ・・・・

デッキ・・・ライダー・・・戦い・・止める・・・龍騎・・・・蓮・・・



様々な単語が彼の頭の中で反芻される。
そして、それが一つの記憶を紡ぎだし、失われたモノが戻ってきたとたん、手の平に何かが現れる。



「それは・・・ライダーデッキ!?」

蒔風が驚きの声をあげる。
対し、城戸の目には覚悟が宿った。


「そういう・・・ことか」



城戸が立ち上がる。
デッキをガラスに向け、構え

「変身!」

ベルトに挿入し変身した。


仮面ライダー龍騎
人を守ると願ったライダーに。



そして龍騎はガラスに向かう。

戦いの場に
友のもとへ


---------------------------------------------------



「ぐ・・・ハァ、ハァ・・つ、強い・・・だと?」


仮面ライダーナイトは、ミラーモンスター・ディスパイダーに苦戦を強いられていた。

この蜘蛛型モンスターは、確かそう珍しいモンスターでも、強いモンスターでもない。
初めての敵にするにはレベルが高いが、ナイトほどのライダーが苦戦するような相手ではない。

だが、しかし

ギシュゥゥゥゥゥゥ!


蜘蛛らしく八本の脚で次々と襲い掛かって来る。

「クソッ!」

-Sword Vent-


このディスパイダーの強さは、彼の知る過去の物とは違っていた。


デッキからカードを取り出し、剣型の召喚機、ダークバイザーに挿入する。
そうすると、蝙蝠型の契約モンスター、ダークウィングがもう一本の剣、ウィングランサーを手渡してくる。


それをも使い、二刀で受けていくナイト。

ディスパイダーの体躯は、大きなゾウくらいはある。
高さは3メートルほど。その相手が、八本の足でナイトを叩きつけようと襲い掛かってくるのだ。


それを次々と回避、防御していくナイトではあるが、次第に力押しされ、腕の動きが間に合わなくなり――――


《Trick Vent》


しかし、ナイトはトリックベントで分身を三人作り出し、そいつらに任せ猛攻から抜け出した。

だが一息つく暇もなく分身はいとも簡単に掻き消され、再
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