第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
龍騎 〜記憶のない戦いの記録〜
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っているんですね?そのことを。では、城戸真司が仮面ライダー龍騎であることは?」
「なに・・・・」
カチャと、蒔風の言葉に警戒心を強め、蓮が手の平に収まるくらいの黒い名刺入れのような物を取り出して構える。
「ん?ああ、それがライダーデッキか。あんたもライダー・・・・ふむ、ナイトか・・」
「貴様・・・どこでそれを知った!!!何者だ!!」
「説明します。しますから落ち着いてください」
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五分後
蒔風が説明を終えると、蓮が口を開く。
「信じられないな」
「だろうねぇ。でも城戸真司が狙われているのは絶対」
「知るか。今はそれどころではない」
「閉じられたミラーワールドが開きかけてきているとか?」
「なぜ・・・・貴様が元凶か!」
「だから言ったっしょ!「奴」がやってるんでしょうってさ!!」
「そんな奴が・・・本当に?」
「信じられなくてもいい。ただ、知っていてくれ。あと、なぜ城戸真司の記憶がないのか教えてくれるとありがたいです」
「・・・・・・・」
蓮が訝しげな表情をしながらも説明した。
13人のライダーバトル
多くの人間がその戦いで命を落とした。
ある者は愛するものを救うため。
ある者は邪魔者を消し、利益を得るため。
ある者は戦いを楽しむため。
ある者は自らの命を救うため。
ある者は戦いをやめさせるため。
ある者はゲーム感覚で。
ある者は英雄になるため。
ある者は復讐のため。
ある者は楽な生活のため。
ある者は満たされるため。
ある者は妹を救う男の指示で。
ある者は自らを確かな存在にするため。
ある者は人を守り、戦いを止めるため。
熾烈な戦い、苛酷な潰し合い。
様々な想いと力が入り乱れ、秋山蓮・仮面ライダーナイトはライダーバトルに勝利した。
そして願った
「ライダーバトルがなかったことに」
・・・と
どうやら蓮の願いは昏睡状態の恋人を復活させることだったらしいが、その原因がライダーデッキなどを作り出した科学者の実験だったそうだ。
故に、彼らはすべてを忘れて蘇った。
いまは共に戦ったもの、潰しあった者のことを忘れ、生活している。
蓮だけは勝利者だったので、記憶もライダーデッキも持っている、というわけだ。
「そうか・・・・ん?」
「・・・・!」
蒔風と蓮が何かに気付いた。
甲高い音が頭に響き、なんらかの脅威が迫っていることを知らせる。
「この音は・・・・」
「ミラーワールドの
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