第一章 WORLD LINK 〜Grand Prologue〜
龍騎 〜記憶のない戦いの記録〜
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
オレが世界に降り立ってから、すでに二日が経過していた。
最主要人物の名は城戸真司
その名を調べてわかったが、どうやらOREジャーナルという出版社に勤めるジャーナリストのようだ。
更にわかったことは、かつてミラーワールドといる鏡の中の世界で13人もの仮面ライダーが最後まで勝ち抜けば願いが叶うと、己の願いをかけてバトルロワイヤルを繰り広げていたのだ。
そして、彼は仮面ライダー龍騎として戦った。
しかしそれを本人に尋ねたら
「かめんらいだー?ミラーワールド?なんですかそれ?あ、うちに投稿する方ですか!」
という反応だった。
彼が生きているならば、彼が優勝者じゃないのか。
なぜ忘れているのか。
疑問もあるということで、今こうして彼を尾行しているのだ。
------------------------------------------------------------
追っているうちに、彼は目的地に着いたらしい。
喫茶店に入ったようである。
喫茶店の名は花鶏。ちなみに「あとり」と読む。
小さいが、雰囲気のいい店だ。
そこで城戸さんはコーヒーを頼むが、紅茶しかないと言われ、紅茶を頼む。
紅茶は苦手だが、なにも頼まないのは不信に思われるのでオレも一応頼んだ。
うーむ・・・苦手なオレでも飲める。
なぜだ。腕がいいのか?
城戸さんが紅茶を飲み終わり、喫茶店を出る。
オレも勘定を済ませ、店を出ようとする。
が、入れ代わりで入って来た男に肩を捕まれ、留められてしまった。
「おい貴様。何故城戸をつける」
「・・・・ほぉ」
どうやらこの男、オレが城戸さんをつけていたのに気付いていたらしい。
その男に引きずられるように連れ出され、場所を公園に移して話を続ける。
「で、なんでオレがあの人をつけてると?」
「一昨日と昨日、城戸を花鶏で見た時に、お前塀の外から中を窺ってただろ」
どうやらこの男、秋山蓮は花鶏に住み込みで、と言うより、居候しているついでに店を手伝っているらしい。
ああ、そりゃ気づかれるな。
「あー、じゃあ城戸真司さんの知り合い?」
「ああ。ま、あっちは知らないが・・・」
「ん?・・・まあいいや。なあ、仮面ライダー、もしくはミラーワールドという単語を知っている、かぁ!?」
軽く質問する蒔風だが、その語尾が不意につり上がった。
仕方ないだろう。
その質問にたいして、蓮がいきなり蒔風につかみ掛かってきたのだから。
「お前、どこでその言葉を知った」
「放して放して!!!・・・・・って、知
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ