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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第50話
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のですが。……まあ、私としては自然と共に生きる事を決意する人間の意思を継ぎし者達が増えるのは歓迎しますが一体何人になるのやら……)
「いや、確かにそう思わなくもないですけど…………………………」
答え難い質問を次々とするグエンの言葉を聞いたベルフェゴールとリザイラはそれぞれ口元に笑みを浮かべて互いにリィンの将来の伴侶について念話で語り合い、リィンはグエンの問いかけに戸惑ったが少しの間考えてグエンにあってからずっと疑問に思っていた事を尋ねた。
「―――あの、グエンさん。どうして今までアリサに所在を教えなかったんですか?」
「ふむ……なあ、リィン君。お前さんから見たアリサはどんな子だと思う?」
「それは…………頑張り屋だと思います。その、色々な意味で。」
グエンに問いかけられたリィンは今までのアリサの事を思い出して答えた。
「ああ、そうじゃな。見ての通り器量良しじゃし、貴族の子女にも負けぬ振る舞いや教養を身につけておるじゃろ?無理をしているわけではなくて。」
「そうですね……正直、凄いと思います。……ですが…………」
「人に頼らず何でも一人で解決しようとする……そんなところがあるじゃろ?」
「ええ……そんな風には感じていました。義理堅くて、人には親切で。でも、自分の事は人に頼らず全て一人で抱え込もうとする……」
アリサの今までの言動を思い出したリィンは真剣な表情で考え込みながら答えた。
「多分、あの子のそんな性分はワシと娘の仲が原因なんじゃろう。すなわち祖父と母親の対立が。」
「……!」
「ワシが所在を告げなかったのもそのあたりが原因でな……だがまあ、これ以上ワシの口から言うわけにはいかん。お前さんが孫娘とイイ仲になれば自然と教えてくれるじゃろ。」
「いい仲って……何か誤解していませんか?」
グエンの言葉を聞いたリィンは冷や汗をかいて答えた。
「おや、違うのかの?手紙でお前さんの名前を見たからてっきり何かあったかと思ったが。」
(あら♪)
(ふふふ、さすが家族は聡いですね。)
目を丸くして言ったグエンの言葉を聞いたベルフェゴールは興味ありげな表情をし、リザイラは静かな笑みを浮かべ
「いや、その……不幸な偶然はありましたけど。単なるアクシデントですし仲直りしてからは何も……」
リィンは戸惑いの表情で答えた。
「ほう、アクシデントか。登校途中にパンを咥えたあの子と曲がり角でぶつかりでもしたかの?それで偶然、ムフフでラッキーな体勢になったりしたとか!」
「な、何でそんなに意味不明に具体的なんですか。それにラッキーな体勢って――――!………………」
グエ
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