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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第50話
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。」

そしてグエンとガイウスは小屋を出て行き、その様子をリィン達は見守っていた。



「………RFグループ先代社長、グエン・ラインフォルトか。名前だけは知っていたがずいぶん軽妙な老人だな。」

「そ、そうですね……飄々とされているというか。」

「えっと……親しみ安い方でしたね。」

「……ふう、いいわよ。別に気を遣わなくっても。趣味人で、飄々としててみんなから愛されているけど気まぐれでいいかげんで……5年前だって……」

ユーシスやエマ、プリネの気を遣っている言葉を聞いたアリサは溜息を吐いた後複雑そうな表情でかつての出来事を思い出し

「アリサ……?」

その様子をリィンは不思議そうな表情で見つめた。

「ううん、何でもない。―――私達も行きましょ。すぐに集落に戻るでしょうし。」

「ああ、そうだな。」

その後リィン達はグエンと共に集落に戻る事になり、グエンの希望によってグエンはリィンの後ろに乗せてもらい、リィン達は馬で集落まで戻り始めた。



〜ノルド高原・夕方〜



「……まったく……どうしてリィンなのよ……ま、まさか変なこと吹き込まれてないでしょうね?」

馬を走らせているアリサは時折リィンの背後に乗るグエンを見た後ブツブツ呟き

「ふふっ、まあまあ。そ、それよりちゃんと手綱に集中してくださいね……?」

その様子を苦笑しながら見ていたエマはアリサに忠告した。



「そうそう、そう言えばシャロンちゃんは元気かね?お前さんたちの寮で働き始めたと聞いたが。」

一方グエンはリィンに呑気な様子で尋ねた。

「ええ、俺も知り合ってまだ日は浅いですけど……すごく有能な人みたいですね。」

「有能というのは勿論じゃが、それ以上に可愛いじゃろ〜?慎ましくて可憐で、それでいて悪戯っぽい立ち振る舞い……く〜っ、ワシの専属メイドとしてこちらに来てほしいくらいじゃ!」

「は、はあ……」

グエンに同意を求められて答えに困ったリィンは戸惑いの表情で頷いた。



「ふむ、しかしあのエマちゃんも超ないすばでーで眼鏡っ子じゃし、とてもええの〜。しかも成績優秀な委員長とはまあに死角ナシじゃな!それにあの”闇の聖女”の娘さんであるプリネちゃんも、とても子持ちとは思えんほど綺麗なお母さんに似て美人じゃし出てる所は出ているし、しかも家事も完璧と聞く。まさに女性としてパーフェクトじゃ!お前さんもそう思うじゃろ!?」

(うふふ、よくわかっているじゃない♪)

(ふふふ、さて……ご主人様は一体誰を選ぶのでしょうね?)

(あら♪そんなの勿論、ハーレムに決まっているじゃない♪)

(ふふ、結婚する際に揉めないとよい
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