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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜人と精霊王女の契約〜
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ないとね……!」
ミルモの言葉にアリサは嬉しそうな表情でミルモを見つめて頷いた。
「服やアクセサリーって……そこまでするか?」
「フフ、一人っ子のアリサさんにとっては妹ができたようにも感じるからだと思いますよ。」
アリサの言葉に呆れたリィンにエマはアリサとミルモを微笑ましそうに見つめながら推測した。その後リィン達はリザイラの力で精霊領域を一瞬で抜けてノルド高原に到着し、リザイラは亀裂を自分の力で封印した後リィンの身体に戻った。
〜ノルド高原〜
「はあ〜、何とか無事に戻ってこられたわね……」
「リザイラ様を説得できて本当によかったです……」
「ええ……それに私達”人間”が自然や精霊の気持ちを知るよいきっかけになりましたね……」
「フッ、精霊を統べる存在と戦った等B班の連中が知ったらさぞ驚くだろうな。」
アリサとプリネは安堵の溜息を吐き、エマは静かな表情で頷いた後真剣な表情で亀裂があった場所を見つめ、ユーシスは静かな笑みを浮かべ
「………?」
「どうしたんだ、ガイウス?」
空を見上げて首を傾げているガイウスの様子に気付いたリィンは尋ねた。
「ああ……オレの記憶が確かならオレ達が先程の”領域”に入る前と比べて、太陽の位置がほとんど変わっていない。―――つまりオレ達が”領域”に入る前と比べると時間はそれほど経っていないと思う。」
「ええっ!?」
「もしかしたら先程の精霊領域とこちらの時間の流れが違うかもしれませんね。」
ガイウスの答えを聞いたアリサは驚き、プリネは真剣な表情で推測し
(どうなんだ、リザイラ?)
(ええ、その通りです。精霊領域はこちらの世界と比べると時間の流れが緩やかですよ。)
「(そうか……)リザイラの話では、プリネさんの推測通りこちらの世界と比べるとさっきの領域の時間の流れは緩やからしい。」
リザイラに答えを聞いたリィンはアリサ達に教えた。
「そ、そうなんだ……」
「世界の”理”が異なる場所でしたから、時間の流れが緩やかになっていてもおかしくありませんね。」
リィンの説明を聞いたアリサは目を丸くし、エマは静かな表情で答え
「ならばこのまま”特別実習”を続けても問題はなさそうだな。」
「ああ……まずは中将に魔獣を退治した報告をしにゼンダー門に向かおう。」
ユーシスの提案にガイウスは頷いた。その後リィン達は再び馬を走らせてゼンダー門に向かい、ゼクス中将に報告をした後他の依頼の消化を始めた。
こうしてリィンは新たなる心強き仲間を手に入れた…………!
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