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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜人と精霊王女の契約〜
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あるかもしれないな。」
ガイウスの提案に頷いたユーシスは透き通って底まで見えるほどの綺麗な水が溜まる湖に視線を向けて口元に笑みを浮かべた。そして1時間程するとリィンとリザイラが転移魔術によって戻ってきた。
「あ、リィン。お帰りなさい。契約をする為の儀式みたいなのは終わったの?」
「あ、ああ…………何とかな……」
「フフ…………」
(フフ、すごい役得だったわね、ご主人様♪精霊王女の足や手、口の中をその身で味わった上、精霊王女の中にもたくさん出したんだから♪睡魔族の女王と精霊王女をいつでも抱ける人間なんて、ご主人様が世界初でしょうね♪)
アリサに尋ねられて疲れた表情で頷いたリィンの様子をリザイラは静かな笑みを浮かべて見つめ、ベルフェゴールはからかいの表情になり
「―――それにしてもまさか貴女がきっかけになるとは思いませんでしたよ、ミルモ。」
「…………♪」
ミルモに視線を向けて微笑み、ミルモは嬉しそうな表情でリザイラを見つめた。
「フフ、主に大切にしてもらっているようで何よりです。―――これは人間が共存の可能性を提示するきっかけを作った貴女へのご褒美です。」
そしてリザイラがミルモの頭上に両手をかざすとミルモは光に包まれ、風の中位精霊――――”ジルニー種”へと姿を変えた!
「なっ!?」
「これは一体……」
姿が変わったミルモを見たリィンは驚き、ガイウスは目を丸くし
「―――”昇格”です。一定の経験を得た異種族はその異種族の王族の力か、”昇格”する事ができる古の紋章を使う事でさらなる”力”を得る事ができるのです。」
「しょ、正直信じられない話ですね……」
「ああ……この目で見てもあまりにも非現実的としか言いようがないぞ。」
プリネの説明を聞いたエマとユーシスは信じられない表情でミルモを見つめた。
「え、えっと……ミルモ……なのよね?」
その時アリサがおずおずとミルモに話しかけ
「うん!姿が変わっても私は私だよ、アリサ!」
「!?ミ、ミルモ、貴女……!」
「しゃ、しゃべった……」
嬉しそうな表情で答えたミルモの言葉を聞いたアリサは驚き、リィンは呆けた。
「リザイラ様、ありがとう!これからアリサといっぱいおしゃべりができるよ!」
「フフ、私は貴女が為した偉業に対する当然の報酬を支払ったまでですよ。」
ミルモに微笑まれたリザイラは静かな笑みを浮かべ
「これから一杯色々な事を話そうね、アリサ!」
「ええ……!ミルモとはいつかおしゃべりをしたいと思っていたし、それに子供サイズにまで大きくなったんだからミルモに似合う服やアクセサリーも買わ
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