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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜人と精霊王女の契約〜
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表情でリザイラを見つめた。
「ふふふ、不透明な答えで信頼性に欠けますが、まあいいでしょう。そんな不安定ながらも心には熱き思いを秘める貴方だからこそ、放っておけないと思う仲間が集うのかもしれませんね。」
リィンの答えを聞いたリザイラはおかしそうに笑った後リィンに微笑み
「フフ、確かにそうね。」
「リィンさんとアリサさん……ユーシスさんとマキアスさん……それぞれの仲違いが治ったきっかけは全てリィンさんですしね。」
「ええ……私達”Z組”はリィンさんがきっかけで、一丸となりかけていますしね。」
「ああ……リィンには善き風の導きがあるように思える。」
「フッ、まさか伝承上の存在も俺達と同じ考えをしていたとはな……」
リザイラの答えを聞いたアリサやプリネ、エマは微笑み、ガイウスとユーシスは静かな笑みを浮かべ
「は、はあ……?(褒められているんだよな……?)」
リィンは戸惑いの表情で頷いた。
「貴方は面白い人。いいえ、本当は人ではない、のかしら?」
「……人間です。少なくても俺はそう思っています。」
リザイラの問いかけにリィンは一瞬の間考え込んだ後静かな表情で答え
(リィンって、どこからどう見ても人なのに、どうしてあんな問いかけをするのかしら?)
(まあ、魔神であるベルフェゴール様を従えているのですから、信じられないのも無理はないかと……)
首を傾げたアリサの言葉にプリネは苦笑しながら答え
「………………」
エマは複雑そうな表情でリィンから視線を外して黙り込んでいた。
「私、貴方のことがとても気になっています。」
「へ。」
そしてリザイラの言葉を聞いたリィンは呆け
「もしよろしければ、貴方の戦いに、私も連れて行っては頂けないでしょうか?」
「……………………」
(あら♪)
リザイラの口から出た驚くべき申し出に石化したかのように固まり、ベルフェゴールは興味ありげな表情をし
「え、えっと、それってもしかして……」
「ベルフェゴールのようにリィンの使い魔になる――――そういう事なのか?」
アリサは信じられない表情をし、ユーシスはリザイラを見つめて尋ねた。
「ええ。」
ユーシスの質問にリザイラが頷いたその時
「えええええええええええええええっ!?ちょ、ちょっと待ってください!貴女はこの地の指導者なのに勝手に出て行っていいんですか!?」
我に返ったリィンが大声を上げて驚いた後、混乱した様子でリザイラを見つめて尋ねた。
「精霊は気が長いですからね。僅かばかりこの地を離れたところで、何の影響もありません。」
「……
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