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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜精霊王女の試練〜
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導杖に搭載されてある特殊回復アーツ(クラフト)でアリサの傷を回復し、ミルモは魔術―――癒しの風で仲間達の傷を回復した。
「ありがとう。ユーシス、ガイウス、まだ行けるか?」
「ああ……まだ大丈夫だ。」
「フン、さすが伝承上の存在である精霊を統べる存在だけあって、今まで戦った奴等とは桁違いの強さだな。」
リィンに心配された二人はそれぞれ戦いに支障はない事を伝えた。
「……やはり魔術を得意としているだけあって、
魔法
(
アーツ
)
や魔術等の魔法攻撃に対する強い抵抗力を持っていますね……」
「そうなると物理攻撃で攻めるしかないが……近づけば、結界で防がれるぞ?」
エマの推測を聞いたユーシスは対抗策を考えたが自分達の物理攻撃を無効化した結界の存在を思い出して厳しい表情をし
「何とか隙をつければいいんだけど……」
リィンは真剣な表情で考え込んでいた。
(だったら、私達が隙を作ってあげるわ。)
その時ベルフェゴールの念話が聞こえてきた。
「え……(何で俺の考えがわかるんだ!?)」
念話を聞いたリィンは驚きの表情でベルフェゴールを見つめ
(フフ、契約しているんだから主の考えも使い魔である私にも伝わってくるわよ。―――それより、さっきの話だけど私達が特大の魔術を放って隙を作ってあげるから、ご主人様達で決めちゃいなさい!)
「(……わかった。)みんな、ちょっと考えがあるんだけど……」
ベルフェゴールの念話に頷いた後アリサ達に作戦を伝えた。
「……なるほど。わかった、その案に乗ろう。」
「……わかったわ。ミルモ、お願いね。」
「……!」
「必ず成功させませましょう……!」
「フン、この俺が援護に回るのだから、必ず成功させろ。」
リィンの作戦に仲間達はそれぞれ力強く頷き、リィン達は行動を開始した。
「?フフ、どうやら”何か”をしてくるようですね……」
フィニリィと攻防を繰り広げていたリザイラは突如フィニリィが攻防を切り上げて自分から距離を取って行く様子やリィン達がそれぞれ戦いの構えをしているのを見て静かな笑みを浮かべた。
「白き刃よ……お願いっ!!」
そしてエマは再びクラフト―――イセリアルエッジを放ち
「無駄です。」
リザイラは簡易結界で防御した。
「ハァァァァァァァ……喰らえっ!!」
しかしそこにユーシスがクラフト―――ライトニングバードを放ち
「…………!」
ミルモは魔術――――気体連弾を放ち
「イセリアルエッジ!!」
ミルモの魔術が終わるとエマが再び同じクラフトを放ち、3人は順番に遠距離攻撃のクラフトやアーツを放ってリザイラの結界
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