暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜人と精霊王女の邂逅〜
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静かな表情でリザイラに問いかけた。



「確かにこの高原に住む人間達はそのようだけれど……それはごく一部だけの話。大抵の人間達は自分達の生活の発展の為だけに日々自然を破壊し続けている。……まあ、この高原で生活をしている人間達に関しては自然と精霊と共に生き続け、自然の恵みと我々精霊に感謝し続けている事を評価し、見逃してあげるつもりです。」

「……………」

「確かに”ノルドの民”は自然と共に生きているな……」

「……だからと言って、帝国に住む者達全てに”ノルドの民”のような生活を強いる事など現実的な話ではないぞ。」

「当然”ラインフォルトグループ”は”自分達の生活の発展の為だけに日々自然を破壊し続けている人間達”になるんでしょうね……」

「アリサさん…………」

リザイラの説明を聞いたガイウスは目を伏せ、リィンは複雑そうな表情で呟き、ユーシスは重々しい様子を纏って呟き、複雑そうな表情になったアリサをエマは心配そうな表情で見つめた。



「…………!」

一方ミルモはリザイラに必死に何かを訴えかけ

「あら、貴女は反対なのね……貴女の言う事は聞いてあげたいけれど……私は、長きに渡り人間達の行いを見続けてきた……もはや改善の兆しがないと感じたからこそ、こうやって立ち上がったの。世界の全てを緑に染め上げて……我々、精霊の支配による安定を目指して……」

ミルモの訴えに残念そうな表情をしたリザイラはすぐに重々しい様子を纏って答えた。



「全ての人間が自然の恵みを忘れた愚か者と言う訳ではありませんわ。中には精霊を含めた全ての種族との共存を目指す人間もいますわ。」

「あら……どこか懐かしい気配がすると思ったら、貴女だったのね、フィニリィ。……どうやら以前と比べると力は増したようだけど……私と同じ精霊を統べる者でありながら、人間の肩を持つというの?確か私の記憶では貴女は人間達を”野蛮”と称して忌み嫌っていたと思うのだけれど?」

フィニリィに問いかけられたリザイラはフィニリィをよく見て目を丸くした後静かな笑みを浮かべて尋ね

「確かにウィルは人間だけど、他の人間とは少し違うというか、かなりおかしいというか……いえ、それ以前に今は”神格者”ですから、人間ではないような……?ああもう!とにかく!こうして人間達が精霊や自然の嘆きを知る事ができたのですから、少しは猶予を与えたらどうですの!?」

尋ねられたフィニリィは戸惑いの表情で答えた後、すぐに話を誤魔化してリザイラを睨んだ。

「そう、面白いわね……」

フィニリィの様子をリザイラは笑みを浮かべて見つめていた。

「ま、そこの精霊の言う事に同意した訳じゃないけど、人間達に戦争を仕掛けるのは幾ら何で
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