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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜人と精霊王女の邂逅〜
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か?」

ユーシスは精霊達の行動を警戒しながらプリネに尋ねた。

「ええ……どうやら私達を”侵入者”として判断し、排除しに来たようですね……」

「クッ……相手を説得する為にもできれば戦いは避けたかったんだが……!」

ユーシスの疑問にプリネは頷いた後武器を構えて周囲を警戒し、リィンは唇を噛みしめた。



「…………!」

一方ミルモは真剣な表情で精霊達に自分の主――アリサやアリサの仲間であるリィン達は敵ではない事を伝え

「―――ミルモの言う通り、その者達はこの領域を荒らしに来たわけではありませんわ。その者達をリザイラの許へ通しなさい。」

フィニリィが周囲の精霊達を見回して言い、精霊達はそれぞれ戸惑いの様子で互いの顔を見合わせたが

「―――リスレドネーを守護せし精霊達よ、聞きなさい!我が名はフィニリィ!セテトリ地方の”光燐の谷”を守護する”精霊女王”!私とそこの人間達はこの領域を治めている主に用があって、この領域に参りました!道を開けなさい!これは”精霊女王”である私の命令ですわ!」

威厳を纏ったフィニリィの言葉を聞き、フィニリィが自分達の主をも超える精霊である事をすぐに悟った精霊達は慌てた様子でその場から去って行った。



「精霊達が……」

「去って行ってくれたわね……」

その様子を見ていたエマとアリサは呆け

「なるほどな。精霊の”王族”であるそいつの命令は、精霊達にとっては無視できないという事か。」

「ええ。ありがとう、フィニリィ。」

ユーシスの言葉に頷いたプリネはフィニリィに微笑み

「いえ。精霊達を導く存在の一人としてできれば同胞を傷つけたくありませんもの。」

微笑まれたフィニリィは威厳を纏って答え

「……幾ら精霊達を説得できる存在がいるとは言っても、精霊達に対してできるだけ刺激は避けるべきだろう。慎重に進もう。」

「おおっ!」

リィンは仲間達に号令をかけた。その後ミルモの案内によって慎重に奥へと進み、時折出会う精霊達はフィニリィの威厳と命令によって戦闘を避け、ようやく奥に到着すると領域の主らしき女性がリィン達に気付き、殺気をリィン達に向けながら近づいてきた。

「人間が、(わたくし)達に何かご用ですか?」

「………!」

女性がリィン達に問いかけるとミルモが女性の前に出て自分とアリサの関係を女性に説明した。

「ミルモが気にいるなんて……珍しいお客さんね。歓迎してあげるわ、私のやり方でね。―――申し遅れました。私は、このリスレドネーを預かる王女、リザイラ。どうぞお見知り置きを。」

ミルモの登場に目を丸くした女性―――”精霊王女”リザイラは自己紹介をした後、リィン達を敵視してい
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