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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
外伝〜人と精霊王女の邂逅〜
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……という事ですか……」

「……精霊は自然と共に生きている意思ある存在だと伝承で聞いている。自分達の住処を守る為に立ち上がったという訳か。」

説明を聞き終えたアリサは驚き、リィンとエマは複雑そうな表情をし、ガイウスは静かな表情で呟いた後亀裂を見つめ

「……何故今まで黙っていた?」

目を伏せて考え込んでいたユーシスは真剣な表情でプリネに尋ねた。



「エレボニア帝国の問題である為、他国の皇族である私が口を出せば内政干渉になりますし……フィニリィの話では精霊は気が長いそうですから、少なくても数十年後の話の可能性もあるとの事ですから、お父様からエレボニア皇族の方達にそれとなく注意するように伝えて置く事が私の限界だったんです……―――今まで黙っていてすみません。」

「そ、そんな。プリネが謝る事じゃないわよ。」

「ええ……発展の為に自然を破壊し続けるエレボニア帝国の行動に対する精霊達の怒りはある意味当然でしょうし……」

自分達に謝罪したプリネにアリサは謙遜しながら答え、アリサの言葉に頷いたエマは真剣な表情で亀裂を見つめ

「それでこれからどうするつもりだ?エレボニア帝国の侵略を計画している精霊を統べる存在とやらが住まう領域とやらへの道があるようだが。」

ユーシスはプリネを見つめて尋ねた。



「勿論今から、リザイラ様の所に向かって何とか説得しようと思います。幸いこちらには”精霊王女”であるリザイラ様より位が上のフィニリィがいますから、話は聞いてくれると思いますし……」

「ま、貴方達には荷が重い話ですわ。私達がさっさと説得してきますから、貴方達は”特別実習”とやらを済ませてきなさい。」

「……………………」

プリネとフィニリィの話を聞いたリィン達はそれぞれ顔を見合わせて頷いた後二人を見つめてある事を口にした。



「いや……俺達も当然ついて行くよ。」

「え……」

リィンの言葉を聞いたプリネは呆け

「本来ならエレボニア帝国が解決するべき事なのに、留学生のプリネ一人に任せられないわ!」

「ええ、それに私達は仲間ですし。」

「フン、俺は帝国貴族の一人として祖国の戦争回避の為について行くだけだ。」

「ああ……それにこれも”特別実習”の一つだ。」

「クラスメイトとしては当然だけど……俺はプリネさんの護衛の一人でもあるから、護衛対象を一人で行かせられないよ。」

「皆さん…………わかりました。では、行きましょう……!」

リィン達の力強い言葉に微笑んだプリネは号令をかけ

「おおっ!」

号令に頷いたリィン達は亀裂の中に入って行った。



亀裂の中に入って行ったリィン達が見た光景
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