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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
第49話
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イウスの両親達はガイウスに視線を向け

「ああ……おかげさまでな。」

ガイウスは静かな表情で頷いた。



「さて、それではこれを渡しておこう。」

その後朝食を終えたリィン達にラカンは実習内容が書かれてある封筒を渡し、リィン達は実習内容を確認した。

「ゼンダー門の用事から薬草集めまで……」

「高原ならではの課題を入れてくださったんですね。」

「ああ、それなりに吟味して用意させてもらった。昨日も言ったように午前中は南西部だけで終わるはずだ。」

「了解した。」

「時間配分まで考えて下さって本当にありがとうございます。」

「ありがとうございます。」

ラカンの言葉にリィン達はそれぞれ頷いた。



「――よし、それじゃあさっそく実習を始めよう。」

「必須のものを片付けたら昼までに戻ればいいわけね?」

「ああ、昼餉を取る為にな。―――それと集落を出る時は昨日と同じ馬を使おう。下手に徒歩で出たりしたら行き倒れになりかねないからな。」

アリサに視線を向けられたガイウスは頷いた後リィン達に忠告し

「た、確かに……」

「あの雄大な高原を徒歩で移動するのはかなり無理がありますね……」

「洒落になっていないぞ。」

忠告を聞いたエマとプリネは冷や汗をかき、ユーシスは呆れた表情で指摘した。

「フフ、風と女神の加護を。気を付けて行ってくるがいい。」

その後リィン達は実習内容をこなし始め、実習内容の一つを用意した依頼者の一人であるゼクス中将に詳しい話を聞く為にゼンダー門に向かってゼクス中将がいる司令室を尋ねた。



〜ゼンダー門〜



「よく来てくれた諸君。フフ、集落しっかりと長旅の疲れを癒せたようだな。」

「ゼクス中将、お疲れ様です。おかげさまでしっかりと体を休められました。」

「昨日はお忙しい中、馬まで用意していただいて……」

「なに、さしたる手間でもあるまい。せっかくのガイウスの帰郷だ。あれくらいの配慮は当然だろう。」

「ありがとうございます。士官学院への推薦といい……中将には本当に感謝しています。」

アリサの言葉に答えたゼクス中将の話を聞いたガイウスは会釈をした後ゼクス中将を見つめた。



「学院への推薦……?」

「そういえば、お二人は以前からお知り合いみたいですけど……」

「正規軍中将と北方の遊牧民……いまいち接点が想像できんが。」

「そうですね……一体どんな経緯で出会われたのですか?」

ゼクス中将の話を聞いたリィンは首を傾げ、軍人と遊牧民であるゼクス中将とガイウスが知り合い同士である事を疑問に思ったエマやユーシス、プリネ
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