4部分:第四章
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で頷く。
「丁度ほら、あの魔法の映画がやっていて」
「それで」
「ああ、あれね」
話題のイギリス映画だ。倫子も好きで映画も原作の小説も全て見ている。だが彼女だけではないのでもう一人にも声をかけたのだ。
「洋子はそれでいいの?」
「勿論よ」
また顔をくしゃりとさせていた。やはり女子高生の制服には似合わない感じだがどうにもこうにも気付かれてはいないようである。これが倫子にとっては不思議だが。
「じゃあそこでね」
「は、はい」
「御願いします」
こうして四人は映画館に行くことになった。しかしまだ一つやるべきことがあった。
「話は決まったけれど」
「何でしょうか」
「一つやることがあるわね」
洋子が言うのだった。
「やることって?」
「まだ随分残ってるじゃない」
テーブルの上のマックシェークやチキンナゲットを見ての言葉だった。
「全部食べてから行きましょう」
「あっ、そうね」
それに倫子が頷く。
「食べ残しはいけないものね」
「そうよ。何でも残さずよく食べる」
やはりその顔をくしゃりとさせての言葉だった。
「そういうことよ」
「そうね。それじゃあ頑張って」
「わかりました」
「じゃあ僕達も」
二人の高校生達も洋子の言葉に頷く。こうしてまずは食べ物を全部食べてそれから映画館となった。その映画館において。まずはチケットを買うことになった。
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