第49話
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ェ殺気がギルドの外から感じてきたが……)
(今のは”殺気”か……?誰かギルドの外にいるのか?)
(うふふ、案外当たっているかもしれないわね♪)
メイベル市長のからかいにマリアンが顔を赤らめている中、一瞬感じた殺気を感じ取っていたバダックやソフィ、レイスとルーク、そしてジンとレンは殺気がした方向にある窓に視線を向けたがそこには誰もいなかった。
(坊ちゃん〜。今の坊ちゃん、かつてカイル達と出会った後、そのまま陰で見守っていた頃の坊ちゃんとそっくりですよ?というか名前どころか顔も同じみたいですけど、幾ら何でもボース市長の傍にいるマリアンは坊ちゃんが良く知るマリアンではないと思うのですが……)
「フン。例え別人であろうと、マリアンにあんな軽薄な男が近づく等万死に値する。」
(ハア……一体いつまでこんな事を続けるつもりなんですか……)
ルーク達が視線を向けた先の窓の傍の壁にはジューダスが気配を消してギルド内の会話を聞くのに集中していた。
「あら?まあ……!レイス先輩ではありませんか!一体いつリベールにお戻りになられたのですか?」
「やあ、久しぶりだね、メイベル。リベールに戻ったのは今朝だよ。」
「え……メイベル市長、レイスさんの事を知っているの?」
レイスと互いに懐かしそうな表情で挨拶をし合っているメイベル市長に目を丸くしたエステルは訊ねた。
「学園時代の先輩ですわ。それと先輩の”本来の身分”も私が幼い頃より存じておりますわ。」
「そ、そうなのですか?メイベル先輩は一体どこでお兄様と出会われたのですか?」
「父がまだ健在だった頃、父の紹介で女王陛下に初めてお目通りした際、女王陛下からもレイス先輩を紹介されたのです。」
「そうだったのですか……」
メイベル市長の説明を聞いたクローゼは目を丸くした。
「フフ、カシウスさんが軍に戻り、先輩も戻って来て下さった今のリベールでしたら例えどのような脅威が訪れても大丈夫でしょうから、ボース市長として……そしてリベールの一市民として安心できますわ。」
「ハハ、さすがにそれは買いかぶり過ぎだよ。放蕩者の私にできる事なんて本当に限られているから、そんなに期待しないでくれ。」
メイベル市長の賛辞にレイスは苦笑しながら答えた。
「フフ、ご謙遜を。それと……アガット・クロスナーさん。お久しぶりですわね。」
レイスに微笑んだメイベル市長はアガットに視線を向けて話しかけた。
「……まあな。」
「あれ、アガットって市長さんと顔見知りだったの?」
「何度か依頼を通じてお世話になっていますわ。それと10年前に……」
「おい……嬢さん。」
エステルに
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