第49話
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れた表情で溜息を吐き
「―――ジューダスがあの後どこに行ったかは私もわからない。ジューダスもヨシュアにエステル達に同行してくれって頼まれていたけど、『雑魚共と群れる趣味はない』と言って断っていたよ。」
「むっかー!何よ、そいつ!?あたし達が”雑魚”ですって〜!?滅茶苦茶生意気な人ね!ソフィ!その人って何歳なの!?」
ルグランに説明したソフィの話を聞いて怒りを感じたエステルはソフィに尋ねた。
「確か……エステルと同じ17歳だよ。」
「ええっ!?」
「エ、エステル達と同い年でそのバルバトスって奴と渡り合えるなんて……」
「うふふ、もしかしてレンみたいな天才なのかしら?」
「相当の腕前である事は確かだな。」
「ああ。できればソフィのように私達の仲間に加わってくれたら心強い味方となっただろうね。(ひょっとしたらリッドと互角―――いや、それ以上かもしれないな……)」
まだ見ぬ強者の年齢を聞いたクローゼとルークは驚き、レンとバダック、レイスは興味を持っていた。
「フンだ!いくら強くたって、協調性がないから、連携が取れなくてやり辛いから、こっちから願い下げよ!それはともかく……ボースでの状況はどうなの?」
「うむ、今のところ『結社』が関与していると思しき事件は起こっておらんよ。例の空賊艇の奪還事件以来、軍の警戒も厳しくなっておるしな。あえて言うなら……手配魔獣が増えておるくらいか。」
「フン……そうか。」
「ボースって、手配魔獣が現れるのが他の地方よりも多い気がするわね。前に来た時もそうだったけど何か原因でもあるの?」
ボース地方は他の地方と違い、手配魔獣が多い事に気付いたエステルは首を傾げて尋ねた。
「元々ボース地方は広いし、険しい地形に囲まれておるからの。そういった場所から凶暴な魔獣が降りてくることが多いんじゃが……。それにしても今月に入ってからすでに10件も報告されておってな。」
「それは多いわね……。スティングさんあたりが頑張ってくれてるのかしら?」
「うむ、それとクルツたちも先日立ち寄ったついでに何匹か退治していってくれた。できればお前さんたちにも手伝ってもらいたいんじゃが。」
「ふむ……そうした方が良さそうだな。凶暴な魔獣の増加にしても『結社』が絡んでいるのかもしれん。」
「うんうん、このまま放っておくと危ないし、ここは退治を優先しちゃいましょ。」
「………………………………」
エステル達が話しあっている中、アガットは真剣な表情で黙り込んでいた。
「???アガットさん。どーしたんですか?」
「あれ、どうしたの。」
「いや……何でもねえ。とりあえず、今
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