第48話
[1/7]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜遊撃士協会・グランセル支部〜
「つ、つまりソフィさんは”生きた兵器”……という事なのでしょうか……?」
ソフィの正体を知ったその場にいる全員が驚きのあまり絶句している中、我に返ったクローゼが信じられない表情で訊ねた。
「うん、大体それであっているよ。」
「嘘だろ、オイ……どこからどう見ても俺達と同じ人間にしか見えねぇぞ……?」
「だが、さっきの戦いでその嬢ちゃんが見せた人間離れした動きや嬢ちゃん自身が光みたいなものになって凄まじい攻撃をしたことを考えれば、納得だな……」
「い、一体ソフィさんの世界では技術がどれだけ進んでいるんだろう……?わたし達の世界の技術じゃ、どんなに頑張っても人間そっくりの兵器や空気が完全にない宇宙空間を移動する飛行船……ううん、”宇宙船”なんて創れないよ……」
「そうね。特にソフィお姉さんは”創られた存在”でありながらレン達―――人間と同じように”感情”もあるのだから、ゼムリア大陸からしたらまさに”未知の存在”ね。さっき別れた”星杯騎士”の神父さん達がこのお姉さんの事を知れば、”古代遺物”として”回収”しようとするのじゃないかしら?」
「……さすがにそれはないと思うわ。確かに彼女は通常の”古代遺物”より遥かに凄まじい存在だけど、異世界の存在だから”星杯騎士団”―――いえ、ゼムリア大陸の人々が手を出す事が許されない存在よ。本来その世界に存在しない技術に手を出せば、必ず”世界の理”が崩れるわ。それを考えると”回収”ではなく”保護”をして、彼女を守ろうとすると思うわ。」
クローゼの疑問にソフィが肯定するとアガットは信じられない表情でソフィを見つめ、フレンは静かな表情で呟き、ティータは不安そうな表情で呟き、意味ありげな笑みを浮かべたレンに視線を向けられたアーシアは真剣な表情で推測を口にした。
(”生きた兵器”か…………)
「………………」
かつて尊敬する師匠や祖国に”兵器”として使われた事があるルークは複雑そうな表情でソフィを見つめ、ルークの様子に気づいたバダックは目を伏せて黙り込んでいた。
「フム……君の話では君の故郷……いや、”星”は滅びたと言っていたが、もしかして先程君が口にした”エフィネア”というのは他の”星”の名前の事かな?」
その時ソフィの話を聞いてある事に気づいたレイスはソフィを見つめて訊ねた。
「うん。”エフィネア”は今の私にとっての故郷―――ラントが存在する星で、私はそこでずっと家族と一緒に生きているの。」
「へ?”家族”??」
「それに貴女の今の故郷が貴女のファミリーネームと同じだけど、何か関係があるのかしら?」
兵器であるソフィに
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ