第48話
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「ま、待ってください。そのような大型の飛行物があれば軍の哨戒によって発見されると思うのですが……」
クローゼは戸惑いの表情で意見を言った。
「いえ。昨夜現れたあの巨大な人形兵器――――”パテル=マテル”の事を考えたら、ありえない話ではないわ。」
「そういやあんな目立つ図体をしているのに、軍の哨戒にまだ見つかっていないかったな。」
「えとえと……多分、高性能なステルス機能を備えているんだと思います。理論的には可能ですし……」
「あ………」
「……どうやら話に聞いていた以上に相当規模が大きい組織のようだな、”身喰らう蛇”とやらは。」
しかしアーシアやフレン、ティータの意見を聞くと不安そうな表情をし、レイスは真剣な表情で呟き
「参ったわね……空にあるとなると、飛行艇を所有していないあたし達ではお手上げだわ。」
「チッ、そんな物まで持ち出すとか、”結社”は一体何を考えてやがんだ……!?」
シェラザードは疲れた表情で溜息を吐き、アガットは表情を厳しくし
「エルナン。軍に伝えておいた方がよくないか?」
「ええ、後で伝えておきます。ソフィさん、貴重な情報の提供、ありがとうございます。」
「私はエステル達との約束を守っただけだよ。」
ジンの言葉にエルナンは頷いた後ソフィに視線を向けた。
「エルナンお兄さん。ヨシュアの事も軍に報告するのかしら?」
「……………」
「普通に考えたら空賊艇を奪った手助けをした可能性が非常に高いから教えるべきだが……」
「おねえちゃん……」
そしてレンの質問を聞いて辛そうな表情で黙り込んでいるエステルの様子を気遣いながらルークはエルナンに視線を向け、ティータは心配そうな表情でエステルを見つめ
「いえ。決定的な証拠がない以上、その情報はギルド内に留めておいたほうがいいでしょう。」
「ありがと、エルナンさん。」
エルナンの答えを聞いたエステルは安堵の表情でエルナンを見つめた。
「で、でも……いいんですか、エステルさん?せっかくヨシュアさんの手掛かりが見つかったのに……」
「うん……ソフィと会って話を聞いて何となくだけど思ったんだ。ヨシュアとの絆はなくならない。そう思えるようになったの。」
「あ………」
「違う道を歩いているけど目指す場所はヨシュアやあたしも同じだから。だから今は……自分自身の道を行こうと思う。そうじゃないとあたし自身、強くなれないから。」
「”絆”…………(アスベル、シェリア、リチャード、ヒューバート、教官、パスカル…………)」
(フフ、今の言葉でリッドやファラ達の顔が思い浮かべるとは、私もまだリッド達と共に最後まで
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