第48話
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
べきである事をレイシス殿下は仰っているのよ。」
「確かにその可能性は十分に考えられるな……」
「……俺達正遊撃士が複数集まった部隊を単独で圧倒した強さを持つソフィが”兵器”であると知られれば、戦力強化や戦争を有利へと導く為に彼女を拉致、そして解剖しようとする組織も現れるだろうな。」
アーシアの説明に同意するようにバダックとジンは重々しい様子を纏って頷き
「か、”解剖”って……そんな事、絶対にさせる訳にはいかないわ!」
「ええ、その通りです。レイシス殿下とアーシアさんの仰る通り、ソフィさんの正体を知る人物は可能な限り少なくするべきです。」
アーシア達の推測を聞いたエステルは憤り、エルナンは真剣な表情でエステルの意見に同意した。
「エルナンお兄さん、レン達以外でソフィお姉さんの正体を知る人物は具体的にはどうするのかしら?」
「そうですね………リベールの各支部の受付と後はアリシア女王陛下とカシウスさんのみにしておいた方がいいでしょうね。各支部の受付には盗聴防止用の周波変更機能を使って彼女の事を伝えて、アリシア女王陛下とカシウスさんには私自身がグランセル城とレイストン要塞に赴いて伝えておきます。」
レンの質問にエルナンは考え込みながら答え
「そ、そこまでするの!?」
エルナンの徹底した情報の伝え方にエステルは驚いた。
「ええ、念には念を入れておきませんと。」
「あのあの……お祖父ちゃんへの報告書にソフィさんの正体についてはやっぱり書いちゃダメですか?」
「ええ、ラッセル博士への報告書が第三者に盗難された時の可能性を考えたら申し訳ありませんが止めてください。ソフィさんの事は異世界から現れた方である事だけに留めておいてください。」
「それ以前にそいつが”生きた兵器”である事をあの爺さんが知ったら目の色を変えてそいつを解剖したがるだろうから、あの爺さんにだけは絶対にそいつの事を教えたらダメだろ。」
「アガットさん〜……幾らお祖父ちゃんでも、そんな人として間違った事はしませんよ〜。」
エルナンの後に呆れた表情で指摘したアガットの推測を聞いたティータは疲れた表情で指摘した。
「みんな……私の為に色々考えてくれてありがとう。」
「フフ、我々は当然の事をしているだけの事ですよ。――――そう言えば貴女が異世界の方である事を知ってから気になっていたのですが、ヨシュアさんや貴女と共にバルバトスを撃退した人物―――確かジューダスという名前の方もいましたよね?もしかしてその方も……?」
ソフィの感謝の言葉に微笑んで答えたエルナンはある事を思い出してソフィに訊ねた。
「うん。ジューダスも私やこの世界とは
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ