第48話
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「さ、300年!?しかもそのアスベルって言う奴が生きていた頃から生きていたことになるから、最低でも300年以上は生きているって事になるじゃねぇか!」
「嘘だろ、オイ……」
ソフィが生きてきた膨大な年月を知ったルークとアガットは信じられない表情でソフィを見つめた。
「えっと……その……ソフィはやっぱり自分の世界に帰りたいのよね?」
「うん。」
「そっか……それじゃあソフィが元の世界に帰る方法、あたしも一緒に探してあげるわ!」
エステルが突如言い始めたとんでもない事にその場にいる全員は驚きの表情をし
「お、お姉ちゃん!?」
「エステルはそれが凄い難しい話である事はわかっていて言っているのかしら?」
ティータが声をあげて驚いている中、レンは静かな表情でエステルに訊ねた。
「勿論よ!確かにソフィを元の世界に帰してあげる方法を見つけるなんて凄い難しい話だろうけどソフィは故郷に帰れなくて困っているでしょう?困っている人を助ける……それがあたし達遊撃士じゃない!それにソフィがあたし達の世界に来たんだから、その逆も必ずあるはずよ!」
「エステルさん……」
「全く、この娘は……」
「フッ、もはや天晴と思うほどの前向きさだね。」
「ハハ、さすがはカシウスの旦那の娘だな。」
エステルの前向きな答えを聞いたクローゼは微笑み、シェラザードは苦笑し、オリビエは口元に笑みを浮かべて、ジンは感心した様子でエステルを見つめていた。
「……どうしてエステルまで私が元の世界に帰る方法を一緒に探してくれるの?エステルとは今日会ったばかりだよ?」
「さっきも言ったでしょう?遊撃士は困っている人を助ける為の存在よ。それにソフィとは今日から友達になるんだから、友達の困っている事を解決するのも友達の役目でしょう?」
「”友達”……―――ありがとう、エステル。今日からエステル達も私の”友達”だね。」
エステルの口から出た自分にとって最も大切な言葉を聞いたソフィは呆けた後微笑んだ。
「フフ、話がまとまって何よりだが彼女の正体が”異世界の生きた兵器”である事については秘匿情報として扱い、彼女の正体を知る人物は必要最低限にした方がいいだろうね。」
「レイシスお兄様?それは一体どういう事でしょうか?」
レイスの提案を疑問に思ったクローゼは不思議そうな表情で訊ねた。
「……”生きた兵器”である彼女に秘められている異世界の技術は各国の軍や研究関係の組織もそうだし、”結社”を含めた多くの様々な組織にとっても魅力的な技術よ。未知の技術である異世界の技術欲しさに彼女が狙われない為にも彼女の正体を知る人達は可能な限り少なくする
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