第47話
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
お願いします。」
レイスの申し出に明るい表情で頷いたエステルに視線を向けられたエルナンはレイスの加勢が大歓迎である事を答えた。
「フフ、不謹慎ですが”結社”のお陰でレイシスお兄様がリベールに帰って来て下さった事は本当に嬉しいですし、心強いです。お兄様がリベールに帰って来て下さった事をお祖母様も知れば、きっとお喜びになると思います。」
「フッ、まさか己の”美”を手に入れる為の最大の障害である眠れる”獅子”を起こす事になるとは我が好敵手も想像もしていなかっただろうね。」
レイスが正式に仲間になった事にクローゼは微笑み、オリビエは静かな笑みを浮かべて呟いた。
「うふふ、話は纏まったようだし、そろそろレン達が知りたい肝心の話をそっちのお姉さんから話してもらってもいいのじゃないかしら?」
「そうでしたね……”銀閃”、”重剣”、”不動”、”暁”、”不屈”、そしてエステルさんを同時に相手にして互角以上に戦い、あのカシウスさんに届く程の使い手であるレイシス殿下が加勢してようやく互角となる程の使い手である貴女が何故エステルさん達に同行する事になったのか、聞かせてもらっても構いませんよね?」
「勿論、”依頼人”の正体もよ!」
レンに促されたエルナンとエステルはそれぞれソフィを見つめて訊ねた。
「いいよ。まずエステル達を私に守ってって依頼したのはエステル達が予想していた人―――――ヨシュアだよ。」
「!!」
「ええっ!?」
「ヨ、ヨシュアおにいちゃんが!?」
「一体何の為に依頼したんだ?」
ソフィの口から出た人物の名前を聞いたエステルやクローゼ、ティータは驚き、アガットは眉を顰めた。そしてソフィはエステル達に同行する真の理由――――バルバトスが現れた際、確実に葬る為にエステル達に同行する事をヨシュアに依頼された事を説明した。
「あの野郎―――バルバトスが俺達の前に再び現れるだと……?」
説明を聞き終えたアガットは表情を厳しくし
「確かエルモ温泉でやり合ったそうね?」
シェラザードはエステル達に視線を向けて尋ねた。
「うん……でも、たった一撃であたし達は無力化されて、あいつはあたし達を”雑魚”扱いしてその場から去って行ったの………」
「まさに”狂気”を身に宿す……彼を言い表すなら、それしか当てはまりません。」
「―――仮にバルバトス・ゲーティアがエステルさん達の前に再び現れると仮定して……一体何故貴女はそこまでして、バルバトスを討つつもりなのですか?何か深い事情があるのですか?」
エステルやクローゼが不安そうな表情をしている中、エルナンは真剣な表情でソフィに視線を向けて尋ねた。
「……私の大切な家族や故郷を
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ