第47話
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ィアを反逆者達の手から奪還し、見事クーデターを未然に防いでくれた事、感謝する。」
レンの質問に答えに困ったルークが言葉を濁している中青年――――レイシスはルークの代わりに説明をした後自己紹介をした。
「ア、”アウスレーゼ”って……!し、しかも女王様を”祖母”扱いした上クローゼを”妹”扱いしたって事はもしかして以前のクローゼの話にあった……!?」
レイシスの自己紹介に仲間達が驚いている中エステルは口をパクパクさせてレイシスとクローゼを見比べ
「はい、私の兄――――レイシスお兄様です。お帰りなさい、レイシスお兄様。」
驚いているエステル達の様子を苦笑しながら見つめて答えたクローゼはレイシスに微笑み
「ただいま、クローディア。少し見ない内に随分と綺麗になったね。」
対するレイシスも微笑んだ。
「もう、お兄様ったら……最後に会ったのは今年の年初めですからまだそんなに時間は経っていませんよ?」
レイシスの賛辞にクローゼは苦笑しながら答えた。
「ふえええええええ〜〜〜っ!?クローゼさんのお兄さんという事はリベールの王子様ですか〜!?」
「こいつは驚いたな……まさかあれ程の使い手の正体がリベールの王子だったとは想像もしていなかったぞ。」
「というかこんな立派な王子がいるのに、何でアリシア女王の跡継ぎ問題の話に名前すら出て来なかったんだ?」
一方レイシスの正体を知ったティータとジンは驚き、フレンは不思議そうな表情をした。
「ふむ、聞いた事がある。リベールの王族に名高きリベールの”剣聖”―――カシウスさんに届く相当な剣の使い手がいると。ただその王族は”庶子”の為、王位継承権は持っていないとの事だが……」
「あら、オリビエさんもレイシス殿下の事をご存知だったのね。」
「全く……旅の演奏家がどこでそんな情報を仕入れてくるのだか。」
オリビエの説明を聞いたアーシアは目を丸くし、シェラザードは意味ありげな笑みを浮かべてオリビエを見つめた。
「フフ、まあそういう事だ。アリシア祖母上には無理を言って見聞を広げて将来リベール王族の一人として故郷の役に立つ為に世界を放浪している身だから、私の名は国内でもあまり知られていないんだ。」
「そ、そうなんだ……えっと、それでレイシス王子はどうしてソフィとの模擬戦の時に助太刀してくれたの?というかあたし達とソフィの模擬戦の場所をどうやって知ったの??」
「その前に私の事は”レイシス王子”だなんてそんな堅苦しい呼び方で呼ばなくていいよ。気軽に”レイス”と呼んでくれ。」
「へ?”レイス”って……もしかしてその名前ってクローゼみたいに、王族である事を隠すために名乗っている名前なの?」
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