第45話
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〜遊撃士協会・グランセル支部〜
「はい、こちら遊撃士協会、グランセル支部です。………………………………。なんと、そうですか。……了解しました。こちらも注意しておきます。ええ、それでは」
「エルナンさん、どうしたの?」
「あの雌ギツネの取り調べでも終わったか?」
「いえ、それとは別件です。どうやら昨夜、ボース地方に空賊団の残党が現れたそうです。」
「ええっ!?」
エルナンの情報を聞いたエステル達は声を上げて驚いた。
「以前彼らがアジトにしていた『霧降り峡谷』の砦だそうです。現在、軍の飛行訓練場として使用されているそうですが……。彼らはそこに保管されていた空賊艇を奪って逃走したそうです。」
「なんですって……!」
「ほほう、ミュラーが受け取りに行ったあれか……」
エルナンの話を聞いたエステルは驚き、オリビエは目を丸くした。
「ちょ、ちょっと待ってよ。何だかあまりにもタイミングが良すぎない?もしかしてそれも『結社』が絡んでいるとか?」
「可能性は否定できませんね。その意味では、この次に皆さんに向かっていただくのはボース地方がいいのかもしれません。」
「確かに……」
「いいんじゃないかしら。現時点で実験が行われていないのはボース地方だけだし。」
「うん……。って、シェラ姉達も一緒に来てくれるわけ?」
シェラザードが呟いた言葉を聞いたエステルはシェラザード達も同行すると思い、明るい表情で尋ねた。
「情報部の残党のケリがついてあたしたちの仕事も一段落したわ。敵は相当強いみたいだしあたしも助太刀しようと思ってね。今朝エルベ離宮に向かったルークとレンも助太刀する事を言ってたわ。」
「やった!」
「えへへ、今度はレンちゃんとも一緒になるんだ……!」
「フフ、気付けば大所帯になったわね。」
「後はバダックがいれば完璧なんだがなあ。」
シェラザード達の加入にエステルやティータは喜び、アーシアは微笑み、フレンは口元に笑みを浮かべた。
「ええ、こちらこそよろしくね」
「あ、もしかして……アネラスさんも一緒とか?」
「えへへ……私は残念ながら。そろそろクルツさんたちが強化訓練から帰ってくるんだ。そちらのチームに入れてもらうつもりなの。」
「そうなんだ……」
アネラスは来ない事を知ったエステルは残念そうな表情をした。
「チームってことはやはり『結社』対策かい?」
「はい、『結社』の拠点を捜索することになると思います。」
「拠点の捜索?」
ジンの問いに答えたアネラスの言葉にエステルは首を傾げた。
「これまでの動きから見
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