第44話
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ム神父や。以後、よろしく頼みますわ。」
尋ねられたケビンは頷いて自己紹介をした。
「―――では、僕も自己紹介を。―――七耀教会『星杯騎士団』所属『守護騎士』のイオン・ジュエと申します。以後、よろしくお願いします。」
「イオン様の”従騎士”、アリエッタ・タトリン、です。」
「”守護騎士”………?」
「ふむ、聞いたことがある。”星杯騎士団”を統率する十二名の特別な騎士たち。噂では、一人一人が恐るべき異能を持つという。」
「!…………………」
イオンの自己紹介を聞いて首を傾げるエステルにオリビエが説明し、説明を聞いたアーシアは驚いた後真剣な表情でオリビエを見つめていた。
「い、異能………」
「……要は”星杯騎士団”の幹部って奴か。」
「まさか”星杯騎士団”にそのような存在がいるとは……」
オリビエの説明を聞いたエステルは呆け、アガットは真剣な表情でイオンを見つめ、エルナンは驚き
「へ〜、よく知ってますやん。正直、驚きましたわ。」
「ハッハッハッ。そう褒めないでくれよ。照れちゃうじゃないか♪」
「誰も褒めていないわよ……一体どこでそんな情報を仕入れてくるんだか。」
ケビンに感心されて笑っているオリビエを見たシェラザードは呆れた表情で溜息を吐いた後意味ありげな視線でオリビエを見つめた。
「それで気になっていたんですけど、そんな教会の裏組織の偉い人がどうしてリベールに?」
「オレらがリベールに来たのは『結社』の調査のためやからね。正確に言うと……連中が手に入れようとしとる『輝く環』の調査なんやけど。」
「!!!」
「『輝く環』……!」
アネラスの疑問に答えたケビンの話を聞いたエステルとクロ―ゼは驚いた。
「ええ、そうですわ。どうもここ最近、大陸各地で『七の至宝』に関する情報を集めとる連中がいるらしくて……。教会としても、その動向にはかなり目を光らせていたんですわ。そんな折、別の任務の関係でリベールに滞在していて、ジュエ卿の指示でクーデター解決に力を貸していたアリエッタさんから『輝く環』の情報が入ってきた。そこで、真偽を確かめるべく新米のオレが、別の任務を終えてそのまま『輝く環』を調べる事になったジュエ卿とアリエッタさんを手伝う為に派遣されたわけです。」
「そうだったんですか……」
「それじゃあ『輝く環』って本当にリベールにあるわけ?封印区画に無かったってことはただの伝説だと思ってたけど……」
「そもそも、どういう物かも判ってねえそうじゃねえか?」
「ま、そのあたりの真偽を調べるのもオレらの仕事なわけや。今日来たのは、こちらの事情を説明してもらおと思ってな
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