第44話
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お姉ちゃん……うんっ、そうだよね!」
「ふふ……さすがエステルさん。」
「ハハ、お前なら本当にいつかできるだろうよ。」
「うんうん、その意気だよ!」
「フッ、気持ちのいい位のあっぱれな前向きさだねぇ。」
「ふふ、私もエステルの前向きさを見習わないとね。」
「ったく……軽く言ってんじゃねえぞ。」
「ふふ、いいじゃないの。これがエステルなんだから。」
「こういう前向きさは旦那以上かもしれんなぁ。」
”執行者”のユウナを”身喰らう蛇”から抜けさせるというとてつもない偉業を為そうとしているエステルに周りの人物達は感心した様子でエステルを見つめていた。
「エステルさん。今までずっと気になっていたんですが、レンちゃんは一体どういう経緯でブライト家に養子入りしたんですか?」
「あ、うん。ヨシュアが来る1年前くらいかな?父さんとお母さんから妹ができるって話を聞いてね。その翌日にルーク兄がレンを連れてきて、そのままレンが家の子になったの。」
「ルークがだと?」
「……もしかしたら、レンの詳しい事情を知っているかもしれないわね。」
クローゼの疑問に答えたエステルの話を聞いたアガットは眉を顰め、シェラザードは真剣な表情で呟き
「「………………………」」
ジンとエルナンはそれぞれ複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「そう言えばエルナンさん。ユウナ―――ううん、レンとユウナの両親って、やっぱりわからないまま?」
「その事なんですが……―――申し訳ありません。”ヘイワーズ”―――レンさんの本当のご両親のファミリーネームが出た時点で”殲滅天使”の正体を怪しむべきでしたのに数年前の事ゆえ、すっかり忘れていました。今朝クロスベル支部に確認した所、ヘイワーズ一家の所在地等は以前の調査―――レンさんの本当のご両親を探した際に全て判明しています。現在レンさんと”殲滅天使”の本当の父親―――ハロルド・ヘイワーズ氏は貿易商として営み、妻のソフィア・ヘイワーズやレンさん達にとっては弟に当たる息子のコリン・ヘイワーズと共にクロスベル市に住んでいます。」
エステルに尋ねられたエルナンは申し訳なさそうな表情で答えた。
「え……………」
「レ、レンちゃんとユウナちゃんに弟もいたんだ………」
「何で居場所もわかってんのに、あのガキはオッサンやエステルの家族のままなんだ?」
エルナンの説明を聞いたエステルとティータは目を丸くし、アガットは眉を顰めて尋ね
「それにレンちゃんとユウナちゃんはどうして本当のご家族から離れたんでしょう……?」
「―――もしかして。二人は捨て子なのかしら?」
クローゼは不安そうな表情をし、
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