第44話
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リビエの推測を聞き、怒りを抑えている様子のアガットを見てエステルは仲間達に尋ねた。
「ええ……恐らく。ユウナちゃんが百貨店で買ってきたクッキーを頂いた直後でしたから……」
「しかし……痛い失態だったな。彼女が殺すつもりで毒でも使われていたら全員死んでいたのかもしれん。」
「あ……」
「いえ、それに関しては私の失態です。皆さんをバックアップする身としてもう少し気を付けるべきでした。本当に申しわけありません。」
真剣な表情で語るジンの言葉を聞いたエステルは呆け、エルナンはエステル達に謝罪した。
「や、やだな、エルナンさん。今回ばかりはあたしたち全員の責任だと思う。まさか”結社”があそこまでとんでもない連中だったなんて……」
「あの大きな人形兵器……あんなの、おじいちゃんでも造るのは難しいと思う……造れたとしても……あんな風に動かせるなんて……しかも……あのユウナちゃんが………え、えっとエルナンさん。レンちゃんはユウナちゃんの事について、事情聴衆で何も言ってないんですか……?」
悲しそうな表情で呟いた後ある事に気付いたティータはエルナンに尋ね
「それなんですがカシウスさんが聞いた所、『血縁者が現れた所で今更どうでもいいし、レンの家族じゃないわ。』と言っていたそうで。更に血縁者が”犯罪者”だから、自分が”犯罪者の家族”として見られ、今まで築き上げた信用が全て崩れるかもしれない可能性がある為、”殲滅天使”の存在が大迷惑で、自分が潔白である事や”殲滅天使”と自分が無関係である事を示す為にも”殲滅天使”を自分の手で排除したいような事も言っていたそうです。」
「血縁者―――それも双子の妹を”他人”扱いしたどころか唯の”犯罪者”扱いかよ……」
「そんな………血が繋がっている家族―――それも双子の妹なのに、どうしてそこまで嫌うんでしょう……?」
エルナンの話を聞いたアガットは信じられない表情をし、クローゼは辛そうな表情をし
「レンちゃん……………」
ティータは悲しそうな表情で黙り込んでいた。
「ティータ……もう、元気出しなさいよ!今度会ったら、絶対にあの子を”結社”から抜けさせるんだから!」
悲しそうな表情で黙り込むティータを見かねたのか、エステルは笑顔でその場にいる全員を驚かせる事を言った。
「ふえっ!?」
「ちょ、ちょっと待て!」
「5年前、父さんはヨシュアを”結社”から抜けさせた……だったら、娘のあたしが同じことが出来ないはずがない!首根っこを掴んでも絶対に抜けさせてやるんだから!それに……血が繋がった姉妹同士で争うなんて、あまりにも悲しすぎるわ。そんなのあたしがレンの姉としても絶対にさせないわ!」
「お、
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